気になる草花を見て名札があったらいいなぁと思ったことはありませんか?
植物園に行くとそのストレスの大半は解消されますよ。
「鏡花水月★花つむぎ」管理人スミレは、花初心者さんには植物園をイチ押ししています。
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実際にご紹介した植物園に紫陽花の花を見に行った時のことでした。
雨あがりの紫陽花はとても綺麗ですね。
足元の薄紫色した草花が目に留まったのです。
あまりにもイキイキしていたので。
茄子紺色が可愛い♪
それがワルナスビの花でした。
帰ってから調べるとかなりやっかいな草花であることに驚きました。
これまで「鏡花水月★花つむぎ」では雑草と呼ばれる草花も好んで取り上げてきました。
雑草なんてひとくくりにするなんて
ひとつひとつが命なのに
そう思っていたからです。
しかし、ワルナスビのやっかいさは過去最強の侵略的外来種かもしれません。
外見に騙されて触れないように!
この記事では侵略的外来種の草花、ワルナスビについてお花初心者さんにもわかりやすくお話しますね。
◆侵略的外来種のワルナスビ◆
- 毒を持つ侵略的外来種:葉と実に毒あり・全草トゲあり
- ワルナスビの生命力と繁殖力:耐旱性と耐陰性・種の寿命は100年
- ワルナスビのいる場所:畑、牧草地、空き地、河川敷、植物園など
ワルナスビは侵略的外来種の毒草
撮影者:スミレ
ワルナスビ
ナス科 //ナス属
花壇の外にあった足元のワルナスビ。
どうして目が合ったのかといえば生命力ですね。
小さいのにイキイキしていたのです。
新しい野草に出逢えた喜びで夢中でシャッターを切りました。
地面スレスレまで近づいて接写したのです。
トゲがあるとも知らずに・・・。
触らなくて良かった
草花の中には可愛くない名前をつけられたものも多いです。
これまで取り上げたたとえば、ドクダミ・オオイヌノフグリなど。
その中でもワルナスビほどストレートな悪い名前があるでしょうか。
どんな草花かと知ればそれもやむなし!と思ってしまいました。
1.葉と茎に鋭いトゲがある
2.葉と実に毒がある
ワルナスビは小さな草花ですが油断大敵。
茎にあるトゲは薔薇トゲのように鋭く、
オレンジ色の実はミニトマトにそっくり。
毒があるので、可愛い見た目に騙されない様に注意してくださいね。
生命力・繁殖力共に旺盛なワルナスビの除草
撮影者:スミレ
植物園にて
看板は「ユキザサ」ですがワルナスビの宝庫?になっていました。
ワルナスビは明治時代に牧草に混ざって日本に入ってきました。
現在では日本全国に広まっています。
毒があるので家畜が食べると中毒を起こしてしまいます。
放置する訳にはいかない雑草なんですね。
侵略的外来種のご多聞にもれずワルナスビは繁殖力旺盛。
耐旱性(水不足への強さ)や耐陰性もあり、生命力がみなぎっています。
その生命力に吸い寄せられたけれど
● 除草剤はききません。
● 草刈りでは根絶やしにはできません。
● 耕せばちぎれた根っこから再生します。
機械が使えないから手作業になります。
手作業で困るのはワルナスビの鋭いトゲ。
毒もあるので力技で一気に抜く訳にもいきません。
慎重な作業が必要になるのです。
しかも種の寿命は100年以上!
侵略的外来種の名これほどピッタリくる
雑草もないかもしれません
ワルナスビがいる場所
撮影者:スミレ
ワルナスビ
ナス科 //ナス属
現段階でワルナスビはどこにでもあるほどには至っていません。
そこまで繁殖していないのは幸いでしたね。
ワルナスビは畑、牧草地、空き地、河川敷など。
私が見つけた植物園のような場所で生息しています。
見た目は茄子に似た可愛い花。
親しみがあってつい触りたくなる感じです。
道端にあったら触っていたかも
撮影者:スミレ
川の土手道で再会
やはり目を惹きますね。
そしてミニトマトの様な実。
ワルナスビの実には毒があります。
うっかりお子さんが手にしないように注意してくださいね。
*環境省HP
自然環境局 外来生物法
何が禁止されているの?
侵略的外来種のワルナスビのまとめ
撮影者:スミレ
ワルナスビの群生
今までご紹介してきた野草たちの多くも侵略的外来種でした。
除草するのは花壇のお花が負けてしまうため、いたしかたなく・・・。
それでもお茶にしたりおひたしにしたりと役に立つ場所がありました。
もしお庭でワルナスビを見つけたら?
ワルナスビは毒があるので
除草一択になりますね
この記事では、侵略的外来種のワルナスビについてご紹介致しました。
◆侵略的外来種のワルナスビのまとめ◆
- 毒を持つ侵略的外来種:葉と実に毒あり・全草トゲあり
- ワルナスビの生命力と繁殖力:耐旱性と耐陰性・種の寿命は100年
- ワルナスビのいる場所:畑、牧草地、空き地、河川敷など
★ ワルナスビ(悪茄子) | |
科名/属名 | ナス科 //ナス属 |
原産 | 北アメリカ |
学名 | Solanum carolinense |
英名 | Carolina horse nettle(馬のイラクサ) Apple of Sodom(ソドムのリンゴ) Devil’s tomato(悪魔のトマト) |
別名 | 鬼なすび のはらなすび あれちなすび |
花言葉 | いたずら |
開花時期 | 6~10月 |
花色 | 白・薄紫 |
特徴 | ・茄子の花に似る ・全草毒あり ・トゲに注意 |
圧倒的に強いワルナスビでした。
例えば特定外来生物のオオキンケイギクは、運ぶことさえ認められていません。
見た目はキバナコスモス似の可愛いお花なので注意してださいね。
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