桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)の花。
どちらも秋に咲く紫色の可憐な花で、日本に昔からあるお花ですね。
このふたつ、見分けることはできますか?
実は桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)は全然違うお花の種類なんです。
間違いやすい理由、「鏡花水月★花つむぎ」管理人の想像です。
● 秋らしい花の竜胆(リンドウ)は秋の七草ではない。
余計に混同してしまうのではないかと思っています。
この記事では、桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)の簡単な見分け方をお教えします。
◆桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)の見分け方◆
- 桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)の共通点
- 桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)は花の形で見分けがつく
- トルコキキョウはどちらの仲間?
共通点と違いを知ってベストな季節に鑑賞に行ってくださいね。
桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)の共通点
「花びらが大きく開く桔梗(キキョウ)」
桔梗(キキョウ)も竜胆(リンドウ)も紫の色の印象が強いお花です。
共通点は意外に少ないのですよ。
● 竜胆(リンドウ):花色は青紫
開花期間ずいぶん長さが違いますね。
● 竜胆(リンドウ):9月下旬~10月(秋の1ヶ月)
夏~秋までの桔梗と明らかに秋の花の竜胆(リンドウ)。
秋の1ヶ月間ほど見頃が重なるぐらいですね。
桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)の簡単な見分け方
「袋状に咲く竜胆(リンドウ)」
簡単な見分け方としては開花時期ですね。
初夏に咲いているのは間違いなく桔梗(キキョウ)です。
その他にもわかりやすい見分け方があります。
●竜胆(リンドウ):つぼみも花の形も袋状に咲く。
リンドウの蕾が開いたらこんな感じですね。
桔梗とはずいぶん印象が違うでしょう。
竜胆(リンドウ)は昔から薬草として使われていました。
根っこが竜の肝のように苦いという意味の竜胆(りゅうたん)が、リンドウに変化したといわれています。
豊かなイマジネーションから付けられた名前なのですね。
花言葉の「悲しんでいるあなたを愛す」は、竜胆(リンドウ)が群生しないところからきています。
ひとりぼっちの人に優しく寄り添う竜胆(リンドウ)の花言葉でした。

他の似たようなお花たちと比べても
キキョウとリンドウはわかりやすい部類ですね
トルコキキョウは竜胆(リンドウ)?
さてここで質問です!
トルコキキョウは桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)、どちらの仲間なのでしょうか?
「フリル状の花びらのトルコキキョウ」
答えはリンドウです!
トルコキキョウは、リンドウ科 /トルコギキョウ属。
なんともわかりにくいですよね。
何故、リンドウの仲間なのに桔梗の名前がついたのかには諸説あります。
- トルコ人のターバンに似ている
- キキョウの形に似ている
- トルコ石の色をしている
トルコ桔梗はスマートな茎で、フリル状の八重の花が咲きます。
開花時期は5~8月。
花色は紫・ピンク・白・赤・木・緑・青。
華やかな園芸種です。
桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)がよく間違えられるのには、トルコキキョウの存在もあると思っています。
見た目と名前で迷ってしまいやすいんですよね。
桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)の違いと見分け方 まとめ
桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)・トルコキキョウの共通点。
簡単な見分け方と見頃を表にまとめました。
★ 桔梗(キキョウ)と竜胆(リンドウ)・トルコキキョウの見分け方 | |||
花名 | キキョウ![]() | リンドウ![]() | トルコキキョウ![]() |
科名 属名 | キキョウ科 キキョウ属 | リンドウ属 リンドウ科 | リンドウ科 トルコキキョウ属 |
原産 | 東アジア | 日本 | アメリカ メキシコ |
別名 | ヨメトリバナ | ササリンドウ | リシアンサス ユーストマ |
開花 時期 | 6月~10月 | 9月下旬~10月 | 5月~8月 |
特徴 | 5枚の星形 主に紫 ピンク・白 | 袋状の花 青紫 | 桔梗の花に似る 紫・ピンク・白 赤・木・緑・青 |
花 言葉 | 紫「気品」 白「清楚」 | 「悲しんでいる あなたを愛す」 | 「清々しい美しさ」 |
和の風情を持つ桔梗(キキョウ)は絶滅危惧種。
関西でたくさんの桔梗(キキョウ)の花を見ることができる、京都府亀岡市の谷性寺とききょうの里
についてもご紹介致しました。
リンドウは秋の里山に咲いています。
大阪市の咲くやこの花館の高山植物室には、珍しいチャボリンドウを見ることができます。
その他にも初夏~秋の似ているお花には色々ありますよね。
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