クロッカスは春待ち気分になれるお花です。
こどもの頃に理科で「クロッカスの水栽培」をしたことはありませんか?
クロッカスならわかる!
と思っていましたよ。
ところが秋にクロッカスのようなお花を見つけました。
名札を確認してみると?
そこには「サフラン」と書いてあったのです。
クロッカスとサフランってどう違うのでしょうか?
地面から直接お花が出る特徴的な咲き方はクロッカスとサフランの共通点です。
下の写真で見てみましょう。
パッと見て違いを見分けるのは難しそうですよね。
クロッカス | サフラン |
地面に顔を近づけて花の香りをかいでみました。
サフランの香りがするような?
香りはひとつの手がかりです。
もっと簡単に、クロッカスとサフランとの違いを見分けられる方法があるのです。
この記事では、クロッカスとサフランとの違いと見分け方について、お花初心者さんにもわかりやすくご紹介していきます。
◆クロッカスとサフランの見分け方◆
- 開花時期で見分ける:クロッカスは春と秋、サフランは秋咲き
- 色の違いで見分ける:クロッカスは花色豊富、サフランは紫
- 決定的な違い:クロッカスは真ん中に黄色の雌しべ、サフランは長い赤の雌しべ
- 別名にみる違い:花サフランと食用サフラン
クロッカスとサフランの大きな違い|開花の季節
撮影者:スミレ
クロッカス
アヤメ科 /クロッカス属
クロッカスとサフラン。
どちらもアヤメ科 /クロッカス属の多年草です。
大きく違うのは開花の季節!
クロッカスの開花時期はスノードロップと一緒位。
まだまだ寒い2~3月位に咲き始めます。
- クロッカスはほとんどが春咲き
- 秋咲きのサフラン
クロッカスとサフランの一番簡単な見分け方は開花時期でした。
クロッカスの園芸品種は多くて約80種類ぐらい。
ほどんどが春咲きですが、まれに秋に咲くものもあります。
クロッカスの1品種が、秋咲きクロッカス(秋咲きサフラン)です。
サフランライスや
パエリヤの元になるサフランですね
クロッカスの花色はカラフル、サフランの花色は紫
撮影者:スミレ
黄色のクロッカス
クロッカスかサフランか?
一番簡単な見分け方は花の咲く季節でした。
春咲きクロッカスと秋咲きサフラン。
もうひとつ、簡単な見分け方があるよ
それは花の色。
クロッカスは品種が多いだけあって色もカラフルです。
白・黄色・紫・絞りの様な模様があるもの。
それに対してサフランは紫の1色のみ。
わかりやすいですよね。
クロッカスとサフランの違い。
開花の季節と花の色で簡単に見分けることができます。
クロッカスとサフランの決定的な違いとは?
撮影者:スミレ
もし、秋に紫色のクロッカスを見つけたらサフランの可能性が高いです。
花の形の決定的な違いを探そう。
サフランの花は赤くて長い雌しべを持っています。
クロッカスの雌しべは真ん中に固まった黄色の雌しべですね。
同じ紫色の花で見てみましょう。
クロッカス | サフラン |
真ん中に固まった黄色の雌しべ | 黄色い雄しべと赤くて長い雌しべ |
この赤い雌しべはサフランの香りのもとです。
赤い雌しべは、薬用・染色・香味料に使われています。
古代ギリシア時代~栽培されていました。
サフランの輸出によって栄えたのが
クレタ文明です。
サフラン
雌しべを乾燥させたものがサフランでした。
次第に花全体をサフランと呼ぶようになりました。
サフランを1g作るのに約400本の雌しべが必要とされています。
大変貴重なものですよね。
サフランライスには
雄しべと雌しべの両方が使われています
別名から知るクロッカスとサフランの違い
撮影者:スミレ 早春の庭にて
クロッカス
アヤメ科/クロッカス属
クロッカスとサフランは同じアヤメ科 /クロッカス属。
咲く時期が違うだけの植物です。
しかし、残念ながらサフランライスに使えるのはサフランのみです。
クロッカスは食べられません。
別名に注目!
花サフラン(ハナサフラン) | 薬用サフラン |
クロッカスは観賞用の花 | サフランは薬草・香料・染料用の花 |
サフランは元々は実用一辺倒。
食用(薬用)目的で栽培されていました。
香りの決め手は赤い雌しべの先っぽ部分です。
サフランの花の雌しべの先っぽはほんの少ししか取れません。
だからサフランは貴重なハーブ
高級食材と言われているのですね
- 夏にサフランの球根を購入して植えつける。
(遅くとも9月中に植えます。) - 10~11月に数個の花が咲くので花を鑑賞する。
赤い雌しべを収穫する。 - お料理の香りづけに使う。
ひとつのお花だとサフランの天然着色料ぐらいですけど。
花+収穫はキッチンガーデンのお楽しみよね。
<ちょっと耳より情報>
ここでサフランと睡眠の関係についてご紹介しておきましょう。
活動時のセロトニンが休息誘導するメラトニンに変わると眠くなります。
セロトニン量が多いとメラトニンの分泌量も多くなり、良い睡眠が取れるのです。
このセロトニンが年齢を経るごとに減少していくのが悲しいところ。
こんなお悩みが増えてきますよね。
- 寝つきが悪い
- 熟睡できない
- 夜中に目が覚める
- 朝早く起きる
サフランは年に1度の短い開花で収穫する貴重な薬用植物です。
サフランの雄しべには有用成分があるのです。
体内のセロトニン量を増やす作用を持っているのですね。
サフランで薬効を期待するなら
相当量を採らないと無理ですけど。
体にいいこと気分で楽しく食べます。
サフランライス♪
クロッカスとサフランの簡単な違いと見分け方まとめ
サフランはクロッカスの中の1品種でした。
クロッカスは寒さ暑さに強く水栽培もできます。
初心者でも育てやすいのが魅力です
この記事では、サフランとクロッカスの違いと簡単な見分け方について、お花初心者さんにもわかりやすくお伝え致しました。
◆クロッカスとサフランの見分け方◆
- 開花時期で見分ける:クロッカスは春と秋、サフランは秋咲きのみ
- 色の違いで見分ける:クロッカスは花色豊富、サフランは紫のみ
- 決定的な違い:クロッカスは真ん中に黄色の雌しべ、サフランは長い赤の雌しべ
貴重な約植物のサフラン - 別名にみる違い:クロッカスは別名花サフラン、サフランは食用
★ クロッカスとサフランの簡単な見分け方 | ||
花名 |
クロッカス (1/5・2/24・4/7 誕生花) |
サフラン (11/4 誕生花) |
科名/属名 | アヤメ科 /クロッカス属 | |
原産 | 地中海沿岸 | |
学名 | Crocus | Crocus sativus |
英名 | Crocus | saffron |
別名 | 花サフラン | 薬用サフラン(薬用クロッカス) 秋咲きサフラン(秋咲きクロッカス) 番紅花 |
花言葉 | 「青春の喜び」 「切望」 |
「喜び」「歓喜」「陽気」 「節度の美」「濫用するな」 |
開花時期 | 2~4月(春咲き) 10~11月(秋咲き) |
10~12月 |
花色 | 白・黄・紫 | 紫のみ |
特徴 | ・ほのかな甘い香り ・真ん中に固まる ・黄色の雌しべ |
・香りが強い ・ハーブ(サフラン) ・細長い赤の雌しべ |
秋の花壇で他にもよく似ているお花がありますよね。
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