春の道路はスミレやオオイヌノフグリなど、比較的大きな草花が目につきます。
空き地を通る度に新顔さんがいないかチェック。
そんな時に見つけた小さなピンクの草花が2種類。
隣り合って咲いていました。
ヒメオドリコソウとホトケノザ。
この2種類、また似ているんですよね。
この記事では、ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)とホトケノザ(仏の座)の違いと見分け方をご紹介していきますね。
◆ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)とホトケノザ(仏の座)の見分け方◆
- ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)はグラデーション
- ホトケノザ(仏の座)には傘がない
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)はグラデーション
撮影者:スミレ
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)
シソ科オドリコソウ属 多年草
先に見つけたのはヒメオドリコソウ(姫踊り子草)の方でした。
この写真の真ん中のピンクの草花。
緑の上の方の葉っぱが、小豆がかったピンクのグラデーションがポイントです。
このグラデーションの葉っぱとその下の小さなピンクの花。
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)の名前の由来は、
傘をかぶった踊り子に見立てていることからきています。

一度認識すると
結構どこにでも見つけられたわ
ヒメオドリコソウは帰化植物です。
シソ科の植物なので食べることができます。
原産はヨーロッパで、ハーブ(薬草)としても使用されているんですって。
ヒメオドリコソウは、乾燥させてお風呂に入れると鎮痛作用があるのだとか。
道端の草花って意外にハーブの宝庫なのですね。

花より団子のスミレちゃん
ポイントゲット!というところね
カラスノエンドウ・スズメノエンドウだって食べられますし。
(実際には、排気ガスや農薬なども心配ですから使えないにしても。)
ハーブ系と知るだけでもお得感が湧いてくるのでした。
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)は、葉っぱの傘のグラデーションが特徴です。
傘の下に小さなピンクの花がのぞいています。
ちなみに、日本原産のオドリコソウもあるのですが、こちらはめったに見られないそうです。
帰化植物のヒメオドリコソウに押されているのでしょうね。

オドリコソウは山に行かないと
見つけるのは難しいわ
ホトケノザ(仏の座)には傘がない
撮影者:スミレ
ホトケノザ(仏の座)
シソ科/オドリコソウ属 多年草
ピンクの花が隣に生えていた、ホトケノザ(仏の座)です。
細長い筒状の花というのは同じですね。
同じシソ科のオドリコソウ属です。
純粋に日本原産の自生している草花です。
一番てっぺんに花が咲いていますね。
グラデーションの葉っぱの傘がないので、ピンクが目立っています。

中には甘い蜜があるよ
春の七草ホトケノザは別植物
周辺の道端や空き地では、
ホトケノザよりもヒメオドリコソウの方が圧倒的に見かけるんです。
外来種が自生種より強いのかもしれません。

ホトケノザも食べられるんですか?

春の七草のホトケノザは
別の植物だから気をつけてね
訊いてみて良かったです。
春の七草で使われているホトケノザとは、昔の古い呼び名。
正しくはコオニタビラコという、タンポポみたいな草だそうです。

コオニタビラコは
最近なかなか見かけないけどね
ひとつ賢くなりました。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥。
これからも、初心者の素朴な疑問、恥ずかしがらすに訊いていこうと思います。
ヒメオドリコソウとホトケノザ 見分け方まとめ
★ ヒメオドリコソウとホトケノザ 見分け方 | ||
花名 | ヒメオドリコソウ![]() | ホトケノザ![]() |
科名/属名 | シソ科/オドリコソウ属 | シソ科/オドリコソウ属 |
原産 | ヨーロッパ | 日本 |
開花時期 | 3~5月 | 3~5月 |
花色 | 紫 | ピンク |
特徴 | 葉っぱの下に花 葉っぱが頭頂部に向かって緑~小豆色にグラデーション 葉っぱが三角に尖って重なっている | 頭頂部に花が咲く 葉っぱは緑 葉っぱは小さく丸みを帯びている |
この記事では、ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)とホトケノザ(仏の座)を、
簡単に見分ける方法についてお伝え致しました。
ヒメオドリコソウとホトケノザの花は、どちらも細くて筒状で似ています。
近くに生えているので、花部分だけ見るとどっちだったかな?となりやすいです。
それに対して、葉っぱの色と形は全然違います。
ヒメオドリコソウとホトケノザは、一度覚えると迷わないタイプの草花です。
他にも似た草花がありますよね。


「鏡花水月★花つむぎ」では、身近なお花の見分け方・初心者向きガーデニング・花さんぽの穴場スポットなどをご紹介しています。
またお立ち寄りくださると嬉しいです。