「冬の花さんぽが大好き!」
と言える人は本当のお花好きさんだと思います。
「鏡花水月★花つむぎ」管理人のスミレは、花さんぽといえば新緑一辺倒でした。
そしてついに!

冬の花さんぽの楽しみ方を覚えました。
この記事では、冬に花さんぽなんて考えられない!というお花初心者さんへ。
お花のプロに教えていただいた、冬に春の気配を見つける花さんぽの楽しみ方をお伝えしますね。
◆真冬の公園散策の楽しみ方◆
- 真冬に咲いている代表的な花
- ちょっと通な真冬の樹木
- 準備中!早春に咲く樹木
真冬の公園の花の定番|葉牡丹・山茶花と椿
葉牡丹の花壇
撮影者:スミレ
冬枯れのイメージが強い真冬の公園や庭園。
春の花壇に向けて開花準備期間ですよね。
それでも全くお花がないことはありません。
よく見かけるのは葉牡丹でしょうか。
そのほかにも今が盛りの花もありますよ。
代表的なものは山茶花と椿ですね。
晩秋から咲いている山茶花は垣根でもおなじみ。
山茶花の垣根
椿らしい形
こちらは椿。
花芯の形がポイントです。
山茶花と椿ってホント似ていますよね。
違いと見分け方は色々あります。
山茶花と椿の違いはこちらの記事を参考にしてくださいね。

真冬の公園で早春を告げる|黄色い花の樹木
山茶花と椿は、ガーデニングをしていない人でも知っているお花ですよね。
ここからはガーデニング初心者さん必見、
冬のお庭の見方が変わってくるお花をご紹介します。
さあ、空を見上げてください。
高い木の上の方にポチポチ黄色の花がついています。
ロウバイ科 / ロウバイ属
ロウバイ
撮影者:スミレ
これがロウバイ(蝋梅)です。
名前はあんまり聞いたことないかな?
近づいて観察してみましょう。

よく見ると梅の花の様な形ですね。

見た目は蝋細工みたいでしょう。
だからロウバイ(蝋梅)というのですね。
わかりやすい名前の由来でした。
<ちょっと耳より情報>
ロウバイ(蝋梅)の名前の由来について。
ここでご紹介したのは見た目でわかりやすい「蝋梅」です。
蝋梅:ロウソク(蝋燭)、ロウザイク(蝋細工)の「蝋(ロウ)」の漢字。
実はもうひとつの由来があるのです。
漢字が異なります。
臘梅:ロウゲツ(臘月)からきた「臘(ロウ」の漢字。12月の別名。
12月に梅に似た花を咲かせるからです。

旧暦12月なので実際に咲くのは1~2月ね。

知ってみると「臘月」由来も格調高くて素敵。
どちらも正しい由来なので、お好きな漢字を使ってくださいね。
実際の花を知っているお花好きさんには、「蝋梅」の方がしっくりくるかもしれません。
この記事では「蝋梅」を使っています。
★ 1月21・27日 誕生花 ロウバイ(蝋梅) | |
科名/属名 | ロウバイ科 / ロウバイ属![]() |
原産 | 中国 |
学名 | Chimonanthus praecox |
英名 | Winter sweet |
別名 | 唐梅 |
花言葉 | 「慈愛」 |
開花時期 | 12月中旬~2月 |
花色 | 黄色 |
特徴 | ・香りが高い ・葉より先に花が咲く |
ロウバイは春~秋の公園では地味な存在です。
香りを感じて上を見上げたらロウバイを見つけた!
私もそんな体験があります。

灯りを見つけたような気持ちになりました。
連日の寒さの中で見つけたロウバイの花は、嬉しさもひとしおです。
真冬の殺風景な時期になると存在感を増すロウバイの花。
ロウバイは、暖かい地方で年明け~咲き始めていきます。
公園のロウバイの花が満開の1月後半頃、梅はまだ1分咲きくらいでした。
早春を待つサンシュユの赤い実
ミズキ科 / サンシュユ属
サンシュユ
撮影者:スミレ
黄色の小さい花といえばもうひとつ、サンシュユ(山茱萸)。
早春、ぽよぽよした可愛い小花が咲く樹木です。
植物学者の牧野富太郎先生は、
サンシュユに春小金花(ハルコガネバナ)という名前をつけたぐらいです。
サンシュユの開花時期は3~4月上旬。
桜の季節に先駆けて咲く早春のお花です。
サンシュユは1720年代頃に日本に入ってきました。

薬用植物扱いでしたね。
真冬の今はこんな感じ。
赤い実が可愛いですよね。
ミズキ科 / サンシュユ属
サンシュユ
撮影者:スミレ
果実の種を取り乾燥させたものが、生薬の山茱萸(サンシュユ)。
滋養強壮に良いのです。

サンシュユの果実の名前は
秋珊瑚(アキサンゴ)。
枝の先をよーく見てみて!
ほんのり赤くなっている蕾が見えますよ。
枯れ木の様に見えていても、春の準備は進んでいるのです!
★ 2月14日 誕生花 サンシュユ(山茱萸) | |
科名/属名 | ミズキ科 / サンシュユ属![]() |
原産 | 中国・朝鮮半島 |
学名 | Cornus officinalis |
英名 | Japanese cornel |
別名 | ハルコガネバナ アキサンゴ ヤマグミ |
花言葉 | 「持続」・「耐久」 |
開花時期 | 3~4月上旬 |
花色 | 黄色 |
特徴 | 薬用植物 |
真冬の公園花さんぽのまとめ
撮影者:スミレ
春・夏・秋と季節の花さんぽを楽しんできたあなたも、
そろそろ冬の花さんぽデビューしませんか?
冬の花さんぽは、花壇だけではなく樹木に注目するのが楽しみのひとつです。
山茶花⇒椿⇒ロウバイ⇒梅⇒サンシュユ。
(おおよその観られる順番です。)
今回はお花初心者さんには馴染みの薄い、
香り高いロウバイ、春の準備中のサンシュユをピックアップしました。

ロウバイとサンシュユ。
どちらも小さな黄色いお花が可愛いですよ。
この記事では、花さんぽ初心者さんに向けて、真冬の公園さんぽの見所をお伝えしました。
◆真冬の公園花さんぽ◆
- 真冬に咲いている代表的な花:山茶花・椿
- 真冬に咲いている樹木:ロウバイ
- 早春に咲く準備の樹木:サンシュユ
枯れ木と見えた花から感じる春の気配。
植物は生きている、季節はめぐると肌身に感じる冬さんぽです。
冬の公園から春の兆しを見つけに行きましょう♪
<あわせて読みたい♪>
山茶花(さざんか)と椿(ツバキ)の花の香りの違いと簡単な見分け方



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