蓮(ハス)は沼の様な場所で育ち清浄な花を咲かせます。
”ハスは泥より出でて泥に染まらず”
ということわざを思い出しますね。
どんな環境であって乗り越えて花を咲かせる。
そんな願いを込めて蓮の文字を入れて、名付ける親御さんもいらっしゃるようです。
この記事では、蓮の名前の由来や別名、花言葉についてご紹介していきますね。
◆今日のテーマ◆
- 蓮(ハス)の名前の由来と別名
- 蓮(ハス)の分類と特徴
- 蓮(ハス)の象徴するものと花言葉
蓮(ハス)の名前の由来と別名
撮影者:スミレ
蓮(ハス)の科名・属名・学名・別名をまとめました。
★ 蓮(ハス) 8月15日誕生花 | ||
科名/ 属名 | スイレン科/ハス属 | |
原産 | インド | |
学名 | Nelumbo uncifera (固い実を持つハスの意) | |
英名 | Lotus | |
別名 | スイフイヨウ(水芙蓉) フゴイセン(不語仙) イケミグサ(池見草) | |
開花 | 6月上旬~8月上旬 | |
形態 | ピンク・白 |
蓮の花の中央にある花托(かたく)がハチの巣に似ているからハチス。
転じてハスというのが名前の由来です。
日本では古く古事記から記載が見られ、万葉集にも4種あるそうです。
色はシンプルでピンクと白はほとんど。
強い芳香性があります。
蓮(ハス)の特徴は全てが役に立つ?
撮影者:スミレ
蓮の花の特徴は水面から高く花茎を立てて開花します。
よく睡蓮と間違えられますが、睡蓮は水面の上に咲くので、これで区別できますよね。
蓮の花は、朝早く開き午後3時頃には閉じてしまいます。
3日間繰り返し4日目に花びらが散ります。
短い命からきた花言葉も多いようですね。
また、蓮の特徴として私がいいなと思っているところは、
全てが食用になるということ。
(花も団子も♪というところでしょうか。)
泥の中にある根はふくらんで蓮根になります。
花・葉・茎・種子も食用に。
蓮の葉で包んで蒸した荷葉飯(カヨウハン)もありましたね。
花は美しく全てが食用になって健康の手助けにもなるとあれば、
なんとありがたい植物なのでしょうか。
蓮に象徴されるもの
撮影者:スミレ
日本では、蓮は平安時代以降仏教の象徴になってきます。
今でも日本と中国で、蓮とは神聖なものの象徴の様です。
他の国ではどうでしょうか?
- インド仏教:仏陀の生誕を告げて花が開いた。
- 中国仏教:西国浄土には蓮の咲く池がある。
- ユダヤ教:モーゼのゆりかご。
- ヒンドゥー教:藍の女神ラクシュミーはその上に座る。
- エジプト:太陽神オリシスの花。
それぞれ宗教は違っても神聖なお花なんですね。
インド・スリランカ・タイの国花(その国の象徴とされる花)でもあります。
蓮の花言葉と言い伝え
撮影者:スミレ
蓮の花言葉
【清らかな心・神聖・離れ行く愛・遠ざかった愛・雄弁】
仏教の言い伝えでは、お釈迦様が母のおなかに入った時に蓮の花が咲き、
生まれた時には蓮の花の上にたったと言われています。
極楽浄土とは、蓮の花が咲いている所と考えられているので、
お寺のお庭に蓮池があるところが多いのです。
蓮の花言葉は、神聖さと短い命を表現しているものがほとんどです。
その中でちょっと異質な「雄弁」の花言葉。
エジプト太陽神オリシスは雄弁だった、とされているところからきています。
蓮(ハス)の名前・特徴・花言葉まとめ
この記事では、蓮の名前の由来や別名、花言葉についてご紹介して致しました。
◆今日のまとめ◆
- 蓮(ハス)の由来:花托がハチの巣に似ているところから
- 蓮の別名:水芙蓉・不語仙・池見草
- 蓮の特徴:全ての部位が食用になる
- 蓮の花言葉:清らかな心・神聖・離れ行く愛・遠ざかった愛・雄弁
泥の中から生まれた蓮の花はキリリと端正。
観察に行かれる場合は午前中の早い時間がベストです。
関西でしたら「鏡花水月★はなつむぎ」管理人一押しの
草津水生植物園みずの森に行ってきてくださいね。
蓮の花には強い芳香性があります。
できるだけ近くで香りをかいでみてくださいね。
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