蓮(ハス)は沼の様な場所で育ち清浄な花を咲かせます。
”ハスは泥より出でて泥に染まらず”ということわざを思い出しますね。
どんな環境であって乗り越えて花を咲かせる。
そんな願いを込めて「蓮」の文字を入れて、名付ける親御さんもいらっしゃるようです。
この記事では、蓮(ハス)の名前の由来や別名、花言葉について、お花初心者さんにもわかりやすくご紹介します。
◆蓮(ハス)の名前の由来と花言葉◆
- 蓮(ハス)の名前の由来と別名
- 蓮(ハス)の特徴
- 蓮(ハス)が象徴するものと花言葉
蓮(ハス)の名前の由来と別名
撮影者:スミレ
ハス
スイレン科/ハス属
蓮(ハス)の花の中央にある花托(かたく)がハチの巣に似ているからハチス。
転じてハスというのが名前の由来です。
また、綺麗な別名を持つ花でもあります。
- スイフイヨウ(水芙蓉)
- フゴイセン(不語仙)
- イケミグサ(池見草)
日本では古事記の時代から記載が見られ、万葉集にも蓮(ハス)の歌は4種あるぐらいです。
色はシンプルでピンクと白はほとんど。
蓮(ハス)の花には強い芳香性があります。
香水にも使われているぐらいです。
特徴的な形に注目していて
香りがあるのは知りませんでした。
ハス池に行ったら
近くで香りをかいでみてね♪
<ちょっと耳より情報>
中国語で「芙蓉(フヨウ)」とは「蓮(ハス)」の花を指します。
日本の「芙蓉(フヨウ)」とは別植物なので注意が必要です。
蓮の花を美人にたとえるのは中国文学由来です。
8~9世紀の中国の詩人、白居易(白楽天)の「長恨歌」の一説にもありましたね。
「芙蓉如面柳如眉」
(芙蓉はおもての如く、柳は眉の如し)唐の詩人、白居易(白楽天)の「長恨歌」より
お顔を芙蓉にたとえているのは
蓮のお花のことなのですね。
蓮(ハス)の特徴|すべてが役に立つ植物
撮影者:スミレ
よく睡蓮(スイレン)と間違えられる蓮(ハス)。
蓮(ハス)の花の特徴は、水面から高く花茎を立てて開花するところです。
睡蓮は水面の上に咲くので
簡単に区別できるよ。
撮影者:スミレ
睡蓮
>関連記事 蓮(ハス)と睡蓮(スイレン)の違いを簡単に見分ける方法
蓮(ハス)の花は朝早く開き午後3時頃には閉じてしまいます。
開花を3日間繰り返し4日目に花びらが散るのです。
短い命からきた花言葉も多いですね。
<ちょっと耳より情報>
蓮(ハス)の特徴で「鏡花水月★花つむぎ」管理人が好きなところは、全てが食用になるということ。
花も団子も♪な植物なのです。
泥の中にある根はふくらんで蓮根になります。
花・葉・茎・種子も食用に。
蓮の葉で包んで蒸した荷葉飯(カヨウハン)もありましたね。
花は美しく全てが食用になって健康の手助けにもなるのです。
蓮(ハス)とはなんとありがたい植物なのでしょうか。
蓮が象徴するもの「神聖」
撮影者:スミレ
日本で蓮(ハス)は平安時代以降、仏教の象徴になってきました。
今でも日本と中国で、蓮(ハス)とは神聖さの象徴です。
他の国ではどうでしょうか?
- インド仏教:仏陀の生誕を告げて花が開いた
- 中国仏教:西国浄土には蓮(ハス)の咲く池がある
- ユダヤ教:モーゼのゆりかご
- ヒンドゥー教:藍の女神ラクシュミーはその上に座る
- エジプト:太陽神オリシスの花
神聖なお花というのが共通点なのですね。
また、蓮(ハス)はインド・スリランカ・タイの国花(その国の象徴とされる花)でもあります。
蓮(ハス)の花言葉とお釈迦さまの言い伝え
撮影者:スミレ
蓮(ハス)の花言葉です。
「清らかな心」「神聖」
「離れ行く愛」「遠ざかった愛」
「雄弁」
仏教の言い伝えです。
お釈迦様が母のおなかに入った時に蓮(ハス)の花が咲き、
生まれた時には蓮の花の上にたったと言われています。
極楽浄土とは蓮(ハス)の花が咲いている所と考えられています。
お寺のお庭にハス池が多い理由ですね。
蓮(ハス)の花言葉は、神聖さと短い命を表現しているものがほとんどです。
その中でちょっと異色なのが「雄弁」の花言葉。
エジプト太陽神オリシスは雄弁だった、
というところからきているよ。
蓮(ハス)の名前・特徴・花言葉まとめ
撮影者:スミレ
泥の中から生まれた蓮(ハス)の花はキリリと端正な姿です。
この記事では、蓮(ハス)の名前の由来や別名、花言葉について、お花初心者さんにもわかりやすくご紹介致しました。
◆蓮(ハス)名前の由来と花言葉まとめ◆
- 名前の由来:花托がハチの巣に似ているところから
- 別名:水芙蓉・不語仙・池見草
- 特徴:全ての部位が食用になる
- 花言葉:清らかな心・神聖・離れ行く愛・遠ざかった愛・雄弁
★ 蓮(ハス) 8/15 誕生花 |
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花名 |
スイレン科/ハス属 |
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原産 | インド | |
学名 | Nelumbo nucifera(固い実を持つハスの意) | |
英名 | Lotus | |
中国名 | フヨウ(芙蓉) | |
別名 | スイフイヨウ(水芙蓉) フゴイセン(不語仙) イケミグサ(池見草) |
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花言葉 | 「清らかな心」「神聖」 「離れ行く愛」「遠ざかった愛」 「雄弁」 |
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開花時期 開花時間 |
6月上旬~8月上旬 午前~15時頃 |
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花色 | 白・黄・ピンク | |
特徴 | ・水面から高い位置で咲く ・水面より伸びる葉多し ・葉に光沢なし ・強い芳香性あり |
観察に行かれる場合は午前中の早い時間がベストです。
関西で蓮(ハス)鑑賞にお薦めの場所は?
スミレのイチ押し。
草津水生植物園みずの森に行ってきてね♪
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