蓮は花・葉・茎・地下茎と全部食べられる植物です。
蓮根は蓮の地下茎ですよね。
この記事では、蓮の種類とその歴史について、お花初心者さんにもわかりやすくお伝えしますね。
◆蓮の種類◆
- 蓮の種類
- 食用ハスの歴史
- 花ハスの種類
- 大賀ハス発見秘話
蓮の種類は2種類
蓮は大きく2種類に分けられます。
花色が多いのはアメリカ産です。
- 東洋産:花色は赤や白。食用になる。
- アメリカ産:花色は赤・白・ピンク・黄色。鑑賞用。
日本在来種は非常食用だった
蓮を見かける場所とはどこでしょう?
お寺の庭・公園の池・・・それにお城の堀。
実はお城の堀に咲いている蓮は、非常時の食料のために植えたもの。
蓮根は非常食。
実用的な理由だったのね。
蓮の名前自体は古事記の時代から見られます。
地下茎はそれほど大きくない品種が、食用にされていました。
鎌倉時代に、大きな地下茎の品種が入ってきます。
食用として積極的に栽培される様になります。(在来種)
また、明治以降に入ってきた品種を中国種と読んで区別しています。
中国種も食用としての栽培に適した品種です。
東洋系のものが食用ハスなんですね!
花を楽しむ花ハス
撮影者:スミレ
アメリカ原産の花ハスの種類は多いです。
直径10センチ位の茶碗蓮~25センチ位の大型品種までありますよ。
- 花びら:一重咲き20~25枚
八重咲き50枚以上 - 色:白・赤・黄色
- 花茎:多頭蓮(1本の花茎にたくさんの花をつける)
双頭蓮(ふたつ)~十二時蓮(12個の花)
アメリカ産のハスも食べられるのでしょうか?
また出た!
食いしん坊のスミレちゃん。
アメリカ産の蓮は食用種とはされていません。
ネイティブアメリカン達が食べていたという記録が残っています。
逆に、現在は食用ハス(在来種)中に、
鑑賞用の花ハスとして育てられているものもあるようです。
大賀ハス発見秘話
蓮について語る時に忘れらないお話があります。
ここで、幻の大賀ハス(古代ハス)の発見についてご紹介しましょう。
発見に至るまでの話にはロマンがあります。
◆大賀ハスの発見秘話◆
戦時中、東京都は燃料不足を補うために代用燃料を求めて、
東京大学内の農場を採掘していました。
この採掘は戦後も続けられてたんですね。
採掘中に丸木舟が発掘されて落合遺跡と名付けられます。
その中に蓮の花托があったのです。
花托があるのなら、種もあるかもしれない。
1951年(昭和26年)、東京大学農学部教授の大賀一郎博士と、
地元小中学生たちによる、蓮の種を見つける発掘が始まります。
なかなか蓮の種が見つからず、調査は打ち切りが決定しました。
調査打ち切りの前日に、なんと1粒の蓮の種が見つかったのです。
急きょ調査延長することになり、後2粒の種が。
貴重な3粒の種。
それらをまいたひとつから芽が出てきたのです!
2000年前の地層から出てきたハスの種。
この蓮が株分けされたものが「大賀ハス」として全国で栽培されているのです。
わたしも大賀ハスをハス池で見た時には感動しました。
ハスの種類と大賀ハスのまとめ
撮影者:スミレ
蓮ってどんな蓮でも食べられるの?
そんな疑問から発展して、この記事では蓮の種類と大賀ハスについて、お花初心者さんにもわかりやすくご紹介致しました。
◆蓮の種類と大賀蓮ロマン◆
- 蓮の種類は大きく2種類
- 食用ハスは非常食だった
- 花ハスは色や形が様々。
- 2000年前の地層から出てきた大賀ハス
関西で大賀ハスを観察するなら「鏡花水月★はなつむぎ」管理人一押しの場所があるのです。
草津水生植物園みずの森は、蓮や睡蓮の鑑賞の超オススメ、水辺の植物園です。
琵琶湖畔にあります。
大賀ハスの近くにできるだけ寄って
香りをかいでみてください。
大賀ハスは早生のハスです。
見頃は例年7月上旬ですよ。
実際に私が行った時のお話も参考にしてくださいね。
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