睡蓮は水生植物の代表格です。
長い間、夏の植物と思っていました。
実は睡蓮の原産地は温帯~熱帯に分布しています。
熱帯性・耐寒性の2種類の睡蓮があるので、通年で見ることができるのです。
この記事では、睡蓮の名前の由来と別名、睡蓮の特徴と分類、
あわせて睡蓮が象徴するものについてご紹介致しました。
◆睡蓮(スイレン)名前の由来と花言葉の物語◆
- 睡蓮(スイレン)の名前の由来と別名
- 睡蓮の分類と特徴と分類
- 睡蓮の象徴するものと花言葉
睡蓮(スイレン)|名前の由来と花言葉
撮影者:スミレ
スイレン科/スイレン属
睡蓮(スイレン) 水生植物
水生植物の睡蓮(スイレン)とは、どんな植物なのでしょうか?
学名はNymphaea(ニンフアイエア)
ギリシャ神話の水の精が由来です。
睡蓮は朝に開いて夕に閉じることから、
日本ではヒツジグサ(未の刻 午後2時に閉じる)
と呼ばれていました。
夕方には睡眠する蓮だから睡蓮。
文字そのものが由来を意味していたのですね。
睡蓮の花の開花期は5~10月、最盛期は7月です。
前述した通り、種類によって通年性の睡蓮もあります。
植物園の睡蓮は通年見られることが多いですね。
外の睡蓮を観察するなら
7月がおすすめ。
睡蓮(スイレン)|特徴と分類
撮影者:スミレ
睡蓮には約40種類の品種があります。
品種は大きく分けるとふたつ、その中でまたふたつの系統があります。
● 熱帯性:夜咲き系と昼咲き系
● 耐寒性:大型系と小型系
夜咲きの開花時間は、日没後から翌朝10時頃まで。
朝早起きすると、夜咲きと昼咲を同時に見ることができます。
睡蓮を見に行く時は
午前の早い時間がおすすめ。
葉も花も水面に浮かんだまま。
花には匂いがないのが特徴です。
花色は日本産は基本的に白。
西洋産の睡蓮は、色彩変化がカラフルで花も大きいのがと特徴です。
睡蓮(スイレン)が象徴するもの
撮影者:スミレ
ニンフェアというのはギリシャ神話の水の精のこと。
ギリシャ伝説では、水の精とヘラクレスの身分違いの悲恋伝説があります。
ドイツでは水の妖精が睡蓮の花の姿になったとされています。
美しい乙女が恋人との仲を反対され、湖に身を投げて睡蓮になった伝説も。
睡蓮は熱帯~温帯までと分布図が広いです。
そのため、睡蓮伝説は世界中にたくさんあるのです。
中にはちょっと怖い伝説(水の中に引きずり込まれる)も、世界各地にあります。
これらは水難事故を防ぐためではないかと考えられています。
水辺に近づくなということですね。
原産地のエジプトでは「国家」「ナイルの花嫁」の象徴です。
睡蓮の朝に開花午後には閉じることを繰り返す姿。
そこに古代エジプトでは「再生」のイメージを持ったのです。
睡蓮をミイラに献花したり舟に飾ったりしていました。
古代ゲルマン民族で、睡蓮は「海のバラ」「白鳥の花」「純潔」の象徴でした。
睡蓮の端正な姿から来ているのでしょう。
睡蓮(スイレン)の花言葉
撮影者:スミレ
睡蓮の花言葉です。
「清浄」「純情」
「信仰」「信頼」
「繊細な心」「純粋な心」「心の純潔」
「純白」(白の睡蓮)
「甘美」「優しさ」(黄色の睡蓮)
睡蓮の花言葉の心は、とても自然体に生きている人。
正直な姿は周りの人に信頼されるのです。
睡蓮(スイレン)の名前・特徴・花言葉のまとめ
画家モネの愛した睡蓮
水面に浮かぶ、丸い切り込みのある可愛い葉と、左右対称に見える整然とした花。
姿から生まれた物語、象徴、花言葉を知ると
睡蓮がさらに身近に感じます。
この記事では、睡蓮の名前の由来と別名、睡蓮の特徴と分類、
あわせて睡蓮が象徴するものについてご紹介致しました。
<睡蓮(スイレン)名前の由来と花言葉の物語>
- 睡蓮(スイレン)の別名:Nymphaea・ water Lily・ヒツジグサ
- 睡蓮の分類:熱帯性と耐寒性・昼咲き系と夜咲き系
- 睡蓮の花言葉:花の姿から純情・純潔・信頼など
★ 睡蓮(スイレン)7/7,24,8/8 誕生花 | ||
科名/属名 | スイレン科/スイレン属 |
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原産 | アフリカ・南米・アジア・ | |
学名 | Nymphaea(ニンフアイエア | |
英名 | water Lily | |
別名 | ヒツジグサ | |
花言葉 | 「清浄」「純情」「甘美」「優しさ」 「信頼」「信仰」「純白」 「繊細な心」「純粋な心」「心の純潔」 |
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開花時期 | 5~10月 | |
花色 | 赤~ピンク オレンジ~黄 青~紫 (以上、主に外国原産) 白(主に日本原産) |
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特徴 | 水生植物 熱帯性と温帯性がある 無香 |
観察に行かれる場合は、昼咲き系と夜咲き系が両方見られる午前の早い時間に。
「鏡花水月★はなつむぎ」管理人イチ押し、草津水生植物園みずの森にも訪れてみてくださいね。
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