スズランは大きな葉っぱの下で小さな白い花がうつむいて咲きます。
可憐なスズランは世界中の人に愛されている花ですね。
たとえばフランスでは5月1日はミュゲの日(スズランの日)。
いつもお世話になっている周りの人にスズランを贈る習慣があります。

スズランを贈られた人は幸せになれると言われていますね。
この記事では、スズラン(鈴蘭)の花言葉と国別の別名をご紹介します。
◆スズラン(鈴蘭)の花言葉と別名◆
- スズランの花言葉はプレゼントに最適!
- スズランの別名は各国別。聖なる花は人気もの。
- イギリスサセックス地方に残るスズラン伝説
スズラン(鈴蘭)|美しい花言葉と植物の毒
キジカクシ科/スズラン属
スズラン
花言葉に詳しくない人でも、スズランの花言葉は知っている確率が高いです。

スミレの周りの人調べね♪
あなたはスズランの花言葉を知っていますか?
一番有名な花言葉は「幸福」。
純白のイメージのスズランにはピッタリな「純潔」「純粋」。
「紫陽花の花言葉の記事」でもご紹介したように、
花言葉には逆の意味を持つものも多々あります。
スズランの花には怖い花言葉はあるのでしょうか?
安心してね。
スズランの花言葉はいいものばかりですよ。
「幸福」
「純潔」「純情」「純粋」
「優美」「再びの幸せ」「仲直り」
花嫁のブーケにも人気の高い聖なる花スズランです。

ひとつだけ注意点が。
可憐な姿にも似ずスズランには毒があるのです。
それも全部(全草)に毒があります。
特に花と根っこには多いそう。
草食動物にも食べられず残っている理由ですね。
スズランを触った後には必ず手洗いを。
お子さんのいる家庭では、スズランを花瓶に飾らない方が安全ですね。
スズラン(鈴蘭)|国別に別名がある
世界中で愛されているスズラン。

別名がたくさんあるのが人気の証拠。
- 日:君影草(キミカゲソウ)
- 独:小さな5月の鈴
- 英:5月の花・5月の百合
谷間の百合・谷間の姫百合
天へのはしご - 仏:聖母マリアの涙
<ちょっと耳より情報>
スズランの別名の由来は花の形と咲き方からきています。
- 大きな葉っぱの下でそっと咲くから。(日本)
- 小さな白い花が鈴の様だから。(ドイツ)

スズランは日本原産とドイツ原産のものがあるよ。
日本で自生していたスズラン。
花はドイツ産より小さく葉っぱの下で咲くから君影草。
(この表現も奥ゆかしいですね。)
ドイツ原産のものはドイツスズランと呼ばれています。
日本産より大きくて香りも強いです。
大きく広い葉っぱ、花は葉より上で咲きます。
現在、日本で出回っているスズランのほとんどはドイツスズランです。
バルザック作「谷間の百合」はユリ?スズラン?
さて、すずらんの別名の「谷間の百合」。
英語にすると「 lily of the valley」ですね。

質問です!
バルザックの「谷間の百合」は、スズランを指していたのでしょうか?
フランスの文豪、バルザックの小説「谷間の百合」
「The Lily of the Valley」(英タイトル)

これは谷間に咲く百合のこと。
スズランを意味するものではありません。
フランス語の原題は「Le Lys dans la Vallee」。
直訳すると「谷の百合」ですね。
スズランの別名「谷間の百合」を知っていると
仏⇒英⇒日本の翻訳で、迷ってしまうところでした。
バルザックの「谷間の百合」は文字通りユリの花のこと。

これでスッキリ解決です!
イギリスサセックス地方のスズラン伝説
スズランの香りは草っぽい爽やかな香りです。
むかしむかし、スズランを蒸留する香水は金か銀の容器で作られていました。
ヨーロッパでスズランは聖なる花なのです。
◆イギリスサセックス地方のスズラン伝説◆
聖レオナールは、シンという名前の恐ろしいドラゴンと、
サセックスの森で3日3晩戦ったという伝説が残っています。
それは、聖レオナールが何度も、もうこれまでか、
と覚悟を決めたほどの壮絶な戦いでした。
4日目の朝、ついにドラゴンは森に逃げこみます。
その後、ニ度と戦いを挑んでくることはなかったとか。
しかし、聖レオナールも大きな深手を負いました。
神は、聖レオナールの血が流れ落ちた所を神聖な地とし
そこにスズランの花を咲かせました。
サセックスの森のスズランが咲いている場所は「聖なる戦いの跡」とされているのですね。
スズラン(鈴蘭)の花言葉と別名まとめ
イギリスの「谷間の百合」はスズランの別名、フランスの文学作品「谷間の百合」は文字通り百合を指します。
この記事ではスズランの花言葉の色々、各国別の名前や伝説をご紹介致しました。

スズランの愛され具合がわかりました。
◆すずらんの花言葉と別名・スズラン伝説について◆
- スズランの花言葉
「幸福」「純潔」「純情」「純粋」「優美」「再びの幸せ」「仲直り」 - スズランの別名
日本:君影草(キミカゲソウ)
独:小さな5月の鈴
英:5月の花・5月の百合・谷間の百合・谷間の姫百合・天へのはしご
仏:聖母マリアの涙 - バルザック作「谷間の百合」はスズランではなくユリのこと
- スズラン伝説:聖レオナールとドラゴンの戦い
★スズラン(5/1,2,5誕生花)![]() | ||
科名/属名 | キジカクシ科 スズラン属 | |
原産 | ヨーロッパ 東アジア 北アジア | |
学名 | Convallaria | |
別名 | 君影草 (キミカゲソウ) ミュゲー(仏) | |
英名 | lily of the valley | |
花言葉 | 幸福・純潔・優美・再びの仲直り | |
開花時期 | 4~5月 | |
花色 | 白・ピンク | |
特徴 | 花の形に丸み 草丈15~20㎝ 全草毒あり |
<あわせて読みたい♪>
鈴蘭に似た花、鈴蘭水仙(スノーフレーク)とスノードロップの違いと見分け方


「鏡花水月★花つむぎ」では、身近なお花の見分け方・初心者向きガーデニング・花さんぽの穴場スポットなどをご紹介しています。
またお立ち寄りくださると嬉しいです。