二十四節気の立秋はお盆の前の8月8日頃です。
立秋の声を聴くとどんなに暑くても秋の気分になっていきますね。
秋の七草って言えますか?
萩とススキと桔梗が入っていたなぁというぐらい。
ハギ
尾花(ススキ)
桔梗
後4つは何なんでしょう。
確かちゃんと覚え方もあったはず・・・。
- 秋の七草の名前が知りたい!
- 秋の七草はどうして選ばれたの?
- 秋の七草の覚え方ってあるの?
先に名前だけお伝えしますね。
萩・尾花・葛花・撫子・女郎花・藤袴 朝貌
ビジネスでの季節のご挨拶やお友達との語らいの中で、季節の話を織り込めると洗練度がUPします。
秋の七草について語ることができると尊敬されること間違いなし。
この記事では、秋の七草を季節の会話のスパイスに使える様に解説していきますね。
◆秋の七草の名前と選ばれた理由◆
- 春の七草と秋の七草の違い
- 秋の七草の選択理由とは
- 秋の七草の名前の覚え方
秋の七草|春に比べて地味に人気の草花たち
葛の花
春の七草の日は1月7日。
七草がゆを食べる日として、スーパーでも七草がゆセットなど、大々的にアピールしていますよね。
お正月明けでお腹が苦しい時期だから、ピッタリ過ぎて忘れられません。
(春の七草とは「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」です。)
春に比べると秋の七草は一見地味です
秋の七草は食べましょうではなく秋の風情のお花を7つ選んだもの。
いわば観賞用の草花たちなのですんね。
秋の七草で最古は万葉の時代、山上憶良の2種の歌から。
秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花
萩の花尾花葛花瞿麦の花女郎花また藤袴朝貌の花
(万葉集巻8より 山上憶良)
万葉の時代の日本に、朝顔はまだ入ってきていませんでした。
山上憶良の言う朝貌は桔梗(キキョウ)説が有力です。
(ムクゲ説などもあります。)
江戸時代の「新秋の七草」
昭和に入ってからの「薬草秋の七草」など。
時代時代に独自の視点で「秋の七草」が発表されていた様です。
秋の七草は春の七草ほど有名ではありません。
けれども、様々な人が選んだ秋の7種の草花がいくつもあるのです。
侘びさびを感じる日本人が愛した秋の風景が
秋の七草ではないでしょうか。
秋の七草の覚え方|七五調と語呂合わせ
女郎花(オミナエシ)
秋の七草の覚え方は、山上憶良のこの歌を覚えるのが王道ですね。
「秋の七草」という言葉が生まれた所以ですから。
1.山上憶良の詠んだ秋の七草の順で覚える。
「萩(ハギ)・尾花(ススキのこと)・葛(クズ)・瞿麦(ナデシコ)・女郎花(オミナエシ)・藤袴(フジバカマ)・朝貌(アサガオ)」
2.昔ながらの七五調で覚える。
わたしがこどもの頃に覚えた方法がコレね。
日本人には沁みついているリズムですね。
「ハギキキョウ(萩と桔梗)・クズフジバカマ(葛と藤袴)・オミナエシ(女郎花)・オバナナデシコ(ススキと撫子) これぞ秋の七草!」
と節をつけて歌う様に覚えたそう。
格調高く感じますね。
3.語呂合わせで覚える。
頭の一文字目だけを取って覚える方法です。
「おすきなふくは」
一気に現代的な雰囲気の覚え方ですね。
「オミナエシ・ススキ(尾花)・キキョウ(朝貌)・ナデシコ・フジバカマ・クズ・ハギ」
となります。
語呂合わせが短くてカンタンに使えますね。
私は七五調でカッコよく覚えたいです。
そして、秋の七草の季節に話題に出すチャンスを狙いたいです。
秋の七草は見て楽しむ草花|その特徴とは?
春の七草と違い、秋の七草は食べられません。
秋の七草の特徴を五七五調の覚え方の順に並べました。
1 | ハギ | マメ科の低木 | |
2 | アサガオ (キキョウ) |
キキョウ説が有力 ムクゲ説あり |
|
3 | クズ | つる性 根は葛粉に |
|
4 | フジバカマ | 川沿いに生息 数が少ない |
|
5 | オミナエシ | 開花は 盛夏~晩秋 |
|
6 | オバナ (ススキ) |
尾花(オバナ)・ 茅(カヤ)と呼ばれていた |
|
7 | ナデシコ | カワラナデシコ 日本女性に例える |
「秋の七草の日」はあるの?
藤袴の花
前述の通り、固定の7代表である「春の七草」と「秋の七草」は随分雰囲気が違いますね。
秋の七草には春の様な「秋の七草の日」はありません。
強いていうなら「秋の七草の時期」ということになるでしょうか。
旧暦の立秋は現在の8月8日頃になります。
昔の秋の季節は、現代の夏~秋までの長めのシーズンを指すのです。
夏に咲いている朝貌(キキョウ説が有力)~晩秋の尾花(ススキを指す)まで。
そのため、同時に見られない花が選ばれている訳なのです。
「秋の七草」は特定の日ではなく、秋の季節に見られる好きな7種の草花を指していました。
ゆるやかなものだったのですね。
秋の7種の草花だったのですね。
色々な人が「秋の七草」を詠んでいるよ。
「秋の七草」の定番は、やはり山上憶良が選んだ7種類。
秋の七草の名前と覚え方まとめ
ナデシコ
この記事では、「秋の七草」の名前・覚え方・選択理由・などについてお伝え致しました。
◆秋の七草まとめ◆
- 春の七草と秋の七草の違い:「秋の七草」は観賞用
- 秋の七草の選択理由とは:山上憶良の歌が定番
- 秋の七草の名前の覚え方:七五調
「ハギキキョウ(萩と桔梗)・クズフジバカマ(葛と藤袴)・
オミナエシ(女郎花)・オバナナデシコ(ススキと撫子) これぞ秋の七草」
ビジネスシーンで季節の話をさりげなく織り込める人はカッコイイ!
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