萩(ハギ)の花は暑さ寒さに強い落葉低木樹。
初心者でも育てやすいのが特徴です。
開花時期は7~9月。
様々な種類があり夏場から咲くものもあります。
9月頃に空き地でよく目立っている萩に似た赤紫のお花を見つけました。
秋の七草のひとつ、萩(ハギ)の仲間でしょうか?
スゴイ名前を持っていました
◆萩の花に似ている赤紫の植物の謎◆
- 萩の花に似ている赤紫の草花の特徴を探そう
- 萩の花の種類とは?
- 萩に似たマメ科の草花たち
この記事では、空き地で見かける赤紫の植物が萩の仲間なのか、簡単な見分け方をお花初心者さんにもわかりやすくご案内しますね。
萩の花に似ている赤紫の草花の特徴
撮影者:スミレ
秋、9月の初め頃、遠目には萩とも見える赤紫の小花を見かけました。
近づいて観察してみましょう。
マメ科の植物特有の特徴がありました。
蝶々の様なお花の形をしています。
蝶形花(ちょうけいか)といいます。
撮影者:スミレ
お花だけをズームアップ!
形だけでは萩の仲間とも言い切れません。
次は色に注目します
全体は赤紫。
真ん中に濃い赤紫に縁どられた緑色の斑点が。
撮影者:スミレ
これは大きな手掛かりです。
その次は葉っぱに注目しましたよ。
葉っぱは細くて3枚で1セットで付いていました。
撮影者:スミレ
ここで違和感を感じました。
萩の葉は丸みを帯びているからです
この細さは萩の仲間ではないのかな~?
もう一度俯瞰で全体をよく見てみましょう。
撮影者:スミレ
この萩に似たお花が草花であることは間違いありません。
萩の仲間ではない
決定的な要素を見つけたね
秋の七草の筆頭である萩(ハギ)の花。
萩(ハギ)は秋の七草でありながら、草ではなく樹木(低木)なのです。
- 花の真ん中に赤紫に縁どられた緑の斑点
- 葉っぱが細長い
- 明らかに草花
萩の花とは|品種名ではなく仲間の総称
撮影者:スミレ
萩(ハギ)はマメ科の落葉低木で、道端や山と里の境目に咲く花です。
名前の「萩(ハギ)」は
ひとつの品種名を表しているのではありません
約15種類ほどの仲間たちを
総称して「萩(ハギ)」と呼びます
萩(ハギ)の花の色には、赤紫・ピンク・白などがあります。
- ミヤギノハギ(赤紫 多く栽培されいる)
- ヤマハギ(ピンク 花がより小さい)
- シラハギ(白)
赤紫色の萩のイメージはミヤギハギから来ているのでしょうね。
ハギの仲間はみんな「〇〇ハギ」という名前だよ
9月の道端でよく見かける萩に似たこのお花にも、
〇〇ハギという名前がついています。
その名も「アレチヌスビトハギ」(荒地盗人萩)
漢字がすごすぎます
アレチヌスビトハギは雑草扱いの草花です。
帰化植物で荒れ地に生えて繁殖力旺盛だからでしょうね。
アレチヌスビトハギは萩(ハギ)の仲間ではありません。
マメ科ヌスビトハギ属でヌスビトハギの仲間です。
(ヌスビトハギの仲間だけでも何種類もあります。)
マメ科の植物はたくましいのね
萩(ハギ)に似ている草花、荒地盗人萩(アレチヌスビトハギ)。
すっかり通勤路のお友だちになりました。
10月には小さな豆ができていましたよ。
撮影者:スミレ
マメ科/ヌスビトハギ属
荒地盗人萩(アレチヌスビトハギ)
アレチヌスビトハギには毛がいっぱい
いわゆる「ひっつきむし」の1種です
子どもの頃に遊んだ「ひっつきむし」
その中にアレチヌスビトハギもいたのかな
初秋に見つけた萩に似ている赤紫の草花の正体。
ハギの名前がついている、萩の仲間ではない、萩に似たマメ科の
荒地盗人萩(アレチヌスビトハギ)でした!
萩(ハギ)と萩に似た赤紫の草花の違いのまとめ
萩(ハギ)も荒地盗人萩(アレチヌスビトハギ)も、暑さや強さに強い植物です。
萩はお庭で育てるのに最適な樹木です。
帰化植物であるアレチヌスビトハギは繁殖力が強く雑草扱いです。
誕生花にも選ばれていないの
大きな違いは樹木か草花かということ。
見分けやすい箇所は葉の形です。
この記事では、萩(ハギ)と萩に似た赤紫の草花の違いと見分け方について、お花初心者さんにもわかりやすくお伝え致しました。
◆萩に花に似ている赤紫の植物:荒地盗人萩(アレチヌスビトハギ)◆
- 萩の花に似ている赤紫の花の特徴:花の中央に緑の斑点・細長い葉・草花
- 萩とは:品種名ではなく仲間の総称
- アレチヌスビトハギ:マメ科の草花
★ 萩とアレチヌスビトハギの簡単な見分け方 | ||
花名 |
ハギ (誕生花:9月24日) |
アレチヌスビトハギ (誕生花:なし) |
科名/属名 | マメ科 / ハギ属 | マメ科 / ヌスビトハギ属 |
原産 | 日本 | 北アメリカ(帰化植物) |
学名 | Lespedeza thunbergii | Desmodium paniculatum |
英名 | Bush clover Japanese clover |
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別名 | 庭見草(ニワミグサ) 初見草(ハツミグサ) 野守草(ノモリグサ) 鹿鳴草(シカナキグサ) |
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花言葉 | 「内気」「思案」「想い」 「柔軟な精神」「柔らかな心」 「前向きな恋」 |
「内気」「思案」 「略奪愛」 |
開花時期 | 7~9月 | |
花色 | 赤紫・ピンク・白 | 赤紫 |
特徴 | ・落葉低木(樹木) ・垂れ下がる様に咲く ・丸い葉 |
・多年草(草花) ・花びら中央に赤紫に縁どられた緑の斑点 ・細い3枚の葉 |
萩のたくさんある別名や花言葉も知りたくなってきませんか?
ほかにも変わった名前のついている草花がありますよね。
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