真夏の街路樹|百日紅は何と読む?名前の由来と花言葉の哀しい伝説

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サルスベリ街さんぽで出逢った植物たち

真夏の暑さを表現しているような赤や濃いピンクの花。
濃い緑色の葉っぱで幹に特徴がある街路樹。

この樹木の名前を聞いたことがないという人は珍しいと思います。

古くからある、有名な花の樹の名前はなんでしょうか?

書物では「百日紅」と表記されています。

漢字にすると読みにくい、名前を聞いたらすぐにわかる。

スミレちゃん
スミレちゃん

音読みでは「ヒャクジツコウ」

モモ先輩
モモ先輩

訓読みでは「サルスベリ」よ。

サルスベリ(百日紅)は真夏の暑さの中でも元気いっぱい。
濃い緑の葉っぱと赤い花を咲かせています。

蝉の声が似合う樹木だと感じますね。

この記事では、サルスベリ(百日紅)の特徴、名前の由来と別名をお花初心者さんにもわかりやすく、
あわせて花言葉の伝説をご紹介致します。

サルスベリ(百日紅)の特徴と名前の由来

  • サルスベリ(百日紅)の特徴:夏に花咲く樹皮がツルツルした落葉樹
  • サルスベリの名前の由来:哀しい昔話とユーモラスな和名
  • サルスベリの花言葉:花の様子からと和名からきたもの
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サルスベリ(百日紅)|真夏に花が咲く人気の街路樹

  サルスベリ
撮影者:スミレ
ミソハギ科 / サルスベリ属
サルスベリ

サルスベリは真夏の暑さに強いだけではなく、耐寒性もある落葉樹です。
赤やピンクの花が7月~10月頃まで咲いています。

どうしてもお花が寂しくなってしまう真夏。
開花時期が長いサルスベリ(百日紅)は道行く人を楽しませてくれる花ですね。

サルスベリは日本には江戸時代にやって来ました。
当初は仏縁の樹木としてお寺の境内に植えられていました。

今では公園・街路樹・お家のシンボルツリーとしても人気の樹木ですね。

サルスベリは樹高約3~7mぐらいに成長する木です。
そのため、なかなかサルスベリの花を間近で見るのは難しいのです。

サルスベリの樹の下に立つとほのかな香りがするんですよ。

できるだけ近寄って香りをかいでみてくださいね。

モモ先輩
モモ先輩

サルスベリの下を通って

香りに気づかないのはもったいないわ。

また、サルスベリには色々園芸品種があります。
矮小化された品種なら届くところに花があります。

こちらは香りを確かやすいから近寄ってみてね。

スミレちゃん
スミレちゃん

甘い香りです。

サルスベリ(百日紅)の樹皮は生えてから1年が過ぎるとはがれ、ツルツルし始めます。


撮影者:スミレ
サルスベリの樹皮がはがれたところ

街さんぽでサルスベリ(百日紅)に出会ったら樹皮を観察してみてくださいね。

幹の感触を確かめるのも面白いですよ。

サルスベリは成長が著しい樹木のため、毎年の剪定は欠かせません。

晩秋~冬に剪定する必要があります。

スミレちゃん
スミレちゃん

お家のシンボルツリーにする場合は

知っておくといいですね。

モモ先輩
モモ先輩

お庭のスペースが心配なら

矮小化された品種を選んでね。

サルスベリの特徴

● 夏の代表的な花で開花期は長い(7~10月)

● 1年経過すると樹皮がはがれて幹がツルツルし始める

●  成長著しく毎年の剪定必須な樹木

サルスベリ(百日紅)の名前の由来|哀しい昔話とユーモラスな和名


撮影者:スミレ
ピンクのサルスベリ

サルスベリ(百日紅)の名前の由来はふたつあります。

ひとつは訓読みサルスベリの由来、もうひとつは音読みヒャクジツコウの由来です。

サルスベリ(百日紅)の名前の由来

  1. 幹がツルツルしているので猿も滑るという意味から
  2. 朝鮮の昔話から

訓読みの由来は、サルスベリの植物の生態からつけられたもの。
見たままそのままでユーモラスですよね。

音読みヒャクジツコウの方は哀しい昔話から。
簡単にご紹介しておきましょう。

◆ヒャクジツコウの哀しい昔話◆

朝鮮半島の昔話に「百日紅」の花のお話があります。

むかしむかし、ある村で若い娘を竜神に捧げる習わしがありました。
そこへ王子がやってきて竜神と戦い、村娘の救出に成功します。
王子と村娘は恋仲になりました。
100日後に戻ると約束して一旦村を出た王子。
約束通り王子が戻ってきた時、村娘は王子を思いこがれて亡くなっていました。
王子はたいそう悲しみます。

村娘の墓から百日紅の花が100日間咲き続けたと言います。

昔話の名前の由来もサルスベリの花の生態に関係します。

サスルベリ(百日紅)の花が長く咲くことから
100日間咲いた昔話が生まれたのでしょうか?

スミレちゃん
スミレちゃん

ユーモラスな”猿が滑るからサルスベリ”
の名前の由来の方がいいな。

モモ先輩
モモ先輩

本当は猿はサルスベリの木に登れるけどね。

<ちょっと耳より情報>

サスルベリの中国名の由来が素敵なのでご紹介します。

中国でサルスベリは「百日紅(ヒャクジツコウ)」より一般的に「紫微(シビ)」という名前で呼ばれています。

17世紀の学者、王象普(オウショウシン)が書いた植物事典、「二如亭群芳譜(ニジョテイグンホウフ)」には
「紫微(シビ)」の項目で取り上げられてます。

スミレちゃん
スミレちゃん

中国の本名は「紫微(シビ)」さんだったのですね。

サルスベリ(百日紅)の花言葉|花の形と名前の由来から


撮影者:スミレ
白の矮小化品種のサルスベリ

サルスベリの花の生態からきた花言葉をご紹介しますね。

「雄弁」

花びらがちりめんのように縮れているところから。

「愛敬」

まとまって咲くサルスベリの可愛らしさを表現したのでしょうね。

和名サルスベリの名前の由来から来ている花言葉もありますよ。

花言葉は「不用意」

モモ先輩
モモ先輩

猿はサルスベリに登れるから
あくまでもイメージね。

サルスベリ(百日紅)の特徴・名前の由来と花言葉のまとめ

先に「ヒャクジツコウ」と聞き「百日紅」の漢字を読めば、知らない樹木のように思えるサルスベリの木。

日本では「ヒャクジツコウ」と呼ぶこともありますが、一般的には「サルスベリ」の和名で浸透しています。

スミレちゃん
スミレちゃん

中国では「紫微(シビ)」と呼ばれ
「百日紅(ヒャクジツコウ)」の方が別名だったのですね。

サルスベリの木の特徴は樹皮がはがれることと、ほのかな香りがすることです。

この記事では、サルスベリ(百日紅)の特徴、名前の由来と別名をお花初心者さんにもわかりやすく、
あわせて花言葉の伝説をご紹介致しました。

サルスベリ(百日紅)の特徴と名前の由来

  • サルスベリ(百日紅)の特徴:夏に花咲く樹皮がツルツルした落葉樹
  • サルスベリの名前の由来:花の咲く様から哀しい昔話、樹木の様子からユーモラスな名前
  • サルスベリの花言葉:花の様子からと和名からきたもの
★ サルスベリ(百日紅) 7/31 8/29 誕生花
科名/属名ミソハギ科 / サススベリ属
原産中国南部
学名Lagerstroemia indica
英名Crape myrtle
中国名紫微(シビ)
和名サルスベリ(百日紅)
別名ヒャクジツコウ(百日紅)
くすぐりの木
花言葉 「雄弁」「愛敬」「不用意」
開花時期7~10月
花色赤・白・ピンク・うす紫
特徴・樹皮がはがれる
・ほのかな甘い香り

街歩きで見つけた公園の樹木、お家のシンボルツリー、街路樹にも色々ありますね。

あなたの気になる街角の樹木は何ですか?

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