初夏の空き地で見つけたお花はヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)。
見つけた場所が場所だから雑草扱いされている草花でしょうか。
お花の直径は4~5㎝ほど。
雑草にしたら立派すぎるほどの大きさです。
その少し前の日に、もうひとまわり小さくて濃いピンクのお花を見ました。
アカバナ夕ユウゲショウ(赤花夕化粧)と教えてもらったけ。
ヒルザキツキミソウとアカバナユウゲショウは仲間なのでしょうか?
この記事では、初夏の通勤路で咲いていたヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)。
アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)との違いも含めて探ってみました。
◆初夏のピンクのお花|ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)◆
- ツキミソウ(月見草)とマツヨイグサ(待宵草)の関係とは?
- 園芸種だったヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)
- ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)の違い
- アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)がオシロイバナに間違われた理由
マツヨイグサ(待宵草)は現代のツキミソウ(月見草)
撮影者:スミレ
ヒルザキツキミソウ
アカバナ科 / マツヨイグサ属
月見草は夕方に咲き始めて朝にはしぼんでしまう一夜花です。
咲き始めの白い花びらはピンクになって咲き終わります。
月見草は繁殖力も強くありません。
近年見かけることは少なくなりました。
現在、月見草と呼ばれているのはマツヨイグサの仲間たちです。
特に月見草のイメージが強いのは、黄色のマツヨイグサではないでしょうか。
黄色もあいまって月見草らしい感じがしますよね。
マツヨイグサ
ヒルザキツキミソウ|繁殖力旺盛な園芸種
ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)は月見草(マツヨイグサ)の仲間です。
月見草が夕方からの花に対し、昼咲月見草という名前をつけられました。
撮影者:スミレ
ヒルザキツキミソウの花の命も1~2日。
空き地などにたくさん咲いています。
短い命だとは感じさせない繁殖力です。
こちらが夕方から咲く月見草と勘違いする人もいるとか。
ヒルザキツキミソウは北アメリカ原産の帰化植物です
明治時代に観賞用に輸入されました。
繁殖力が強くて野生化したのですね。
丈夫で乾燥にも強い子なのです。
今では空き地などにも生えているので雑草扱いされていますね。
● 直径4~5センチほどの大きなおわん型のお花。
● 花びらは上品な桃色で薄い。
● 真ん中はレモンイエロー。
● 花の大きさに比べて葉っぱは小さい。
● 茎は枝分かれせずスッキリと立つ。
ヒルザキツキミソウの花のお椀型の形。
花粉がこぼれにくくなっています。
雄しべに花粉がたっぷりついているから
遠くまで運んでもらえたのでしょう。
勢力図は広がっています。



種もお椀型の中に入っているから
採取しやすいわよ
昼咲月見草と赤花夕化粧の違い
昼咲月見草 | 赤花夕化粧 |
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前述したように、昼咲月見草と赤花夕化粧はどちらもマツヨイグサの仲間。
近年勢力を増している、マツヨイグサの仲間の2種です。
お花の形が似ていてピンク色というところが似ていますね。
ふたつ見比べると迷うことはないと思いますよ。
まず、大きさが全然違います。
● 昼咲月見草の花は直径4~5センチ・赤花夕化粧は直径15ミリ位
● 昼咲月見草は薄いピンク・赤花夕化粧は濃ピンク
● 開花時期の違い:昼咲月見草は5~7月・赤花夕化粧は5~9月



一緒に見たら間違わないと思うわ
アカバナユウゲショウがオシロイバナに間違われた理由
撮影者:スミレ
オシロイバナ
オシロイバナ科/オシロイバナ属
実はアカバナユウゲショウを見た時、お花のアプリで検索してみたのです。
オシロイバナと出たんですね。
どう見ても、子どもの頃に遊んだあのオシロイ花の形には見えません。
見た目は全然違います。
なぜ・・・?
途方にくれた「鏡花水月★花つむぎ」管理人。
その時、親切なNET上のお花の先輩が名前を教えてくださったのです。
アカバナユウゲショウが正しい名前でした。



嬉しかったなぁ~
● アカバナユウゲショウ:アカバナ科 / マツヨイグサ属。
全然違う種類のお花です。
どうしてオシロイバナになってしまったのでしょうか?
オシロイバナの別名が夕化粧なんですって。
紛らわしいですよね。
それでピンクの夕化粧は赤花夕化粧という名前になったそうです。
もしかしてアプリも別名で認識したのかしら?
オシロイバナの方はアプリで見ると、ちゃんとオシロイバナと出てきました。
お花の分類や見分け方は難しいですね。



アプリの助けも借りつつ、やっぱり
頼りになるのはお花の先輩たちです
初夏のピンクのお花|ヒルザキツキミソウまとめ
◆夏のピンクのお花|ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)◆
- マツヨイグサ(待宵草)は現代のツキミソウ(月見草)
- 園芸種だったヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)
- ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)の違いは花の大きさ
- アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)がオシロイバナに間違われたのは別名から
昼咲月見草と赤花夕化粧は、どちらも道路脇、空き地、河原などでよく見かけます。
この記事では、初夏の通勤路で咲いていた昼咲月見草と赤花夕化粧との違い、
月見草と待宵草の関係についてもまとめました。
★ 昼咲月見草と赤花夕化粧の簡単な見分け方 | ||
花名 | 昼咲月見草![]() ![]() ![]() | 赤花夕化粧![]() ![]() ![]() |
科名/属名 | アカバナ科 / マツヨイグサ属 | |
別名 | エノテラ | オシロイバナ |
原産 | 北アメリカ | |
開花時期 | 5~7月(初夏) | 5~9月 |
花色 | 薄いピンクの縁取り | 濃ピンク |
特徴 | 花の直径4~5センチ お椀型 | 花の直径15ミリ位 |
初夏のお花で似ているお花は色々ありますよね。
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