初夏のピンクの草花|ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)の違い

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ヒルザキツキミソウ似ている花の見分け方

初夏の空き地で見つけたお花はヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)

見つけた場所が場所だから雑草扱いされている草花でしょうか。
お花の直径は4~5㎝ほど。
雑草にしたら立派すぎるほどの大きさです。

その前日にひとまわり小さくて濃いピンクのお花を見ました。
アカバナ夕ユウゲショウ(赤花夕化粧)と教えてもらっていたのです。

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)は仲間なのでしょうか?

この記事では、ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)について、あわせてオシロイバナとの違いについて、お花初心者さんんもわかりやすくお伝えします。

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)の違い

  • ツキミソウ(月見草)とマツヨイグサ(待宵草)の関係とは?
  • 園芸種だったヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)
  • ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)の違い
  • アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)がオシロイバナに間違われた理由
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マツヨイグサ(待宵草)は現代のツキミソウ(月見草)


撮影者:スミレ
アカバナ科 / マツヨイグサ属
ヒルザキツキミソウ

月見草は繁殖力も強くありません。
近年見かけることは少なくなった植物です。

現代でよく月見草と呼ばれているのはマツヨイグサの仲間たちです。

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)もそのひとつ。

夕方に咲き始めて朝にはしぼんでしまう一夜花です。

咲き始めの白い花びらはピンクになって咲き終わります。

月見草のイメージが特に強いのは黄色のマツヨイグサではないでしょうか。

スミレちゃん
スミレちゃん

黄色のお花なので
より月見草らしい感じがしますよね。

ツキミソウ
黄色のマツヨイグサ

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)|繁殖力旺盛な園芸種

ヒルザキツキミソウ
撮影者:スミレ
アカバナ科 / マツヨイグサ属
ヒルザキツキミソウ

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)は月見草(マツヨイグサ)の仲間です。

月見草が夕方からの花に対し、昼間に咲いているので昼咲月見草という名前をつけられました。

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)の花の命は1~2日。

空き地などにもたくさん咲いていますね。

モモ先輩
モモ先輩

短い命だとは感じさせない繁殖力よ。

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)は北アメリカ原産の帰化植物です

明治時代に観賞用に輸入された由来があります。

スミレちゃん
スミレちゃん

玄関の植木鉢にも。

道路脇にもたくさん見られるのは繁殖力が強くて野生化したものですね。
丈夫で乾燥にも強い草花なのです。

モモ先輩
モモ先輩

今では空き地でも珍しくないので
ちょっと雑草扱い気味かな?

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)の花の特徴

● 直径4~5センチほどの大きなおわん型のお花。
● 花びらは上品な桃色で薄い。
● 真ん中はレモンイエロー。
● 花の大きさに比べて葉っぱは小さい。
● 茎は枝分かれせずスッキリと立つ。

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)の花のお椀型の形。
花粉がこぼれにくくなっています。

雄しべに花粉がたっぷりついているから
遠くまで運んでもらえたのでしょう。
勢力図は広がっています。

モモ先輩
モモ先輩

種もお椀型の中に入っているから
採取しやすいわよ。

アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)|小さな濃いピンクの草花


撮影者:スミレ
アカバナ科/マツヨイグサ属
アカバナユウゲショウ

前述したように、昼咲月見草と赤花夕化粧はどちらもマツヨイグサの仲間。

近年勢力を増しているマツヨイグサの仲間の2種です。

お花の形が似ていてピンク色というところが似ていますね。

ふたつ見比べると迷うことはないと思いますよ。

まず大きさが全然違います。

昼咲月見草赤花夕化粧
ヒルザキツキミソウ赤花夕化粧
昼咲月見草と赤花夕化粧の見分け方

● 昼咲月見草の花は直径4~5センチ・赤花夕化粧は直径15ミリ位
● 昼咲月見草は薄いピンク・赤花夕化粧は濃ピンク
● 開花時期の違い:昼咲月見草は5~7月・赤花夕化粧は5~9月

モモ先輩
モモ先輩

一緒に見たら間違わないと思うわ。

アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)がオシロイバナにも間違われる理由

実はアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)を見た時、お花のアプリで検索してみたのです。

オシロイバナと出たのです。

どう見ても、子どもの頃に遊んだあのオシロイバナの形には見えません。
見た目は全然違いますよね。

オシロイバナ
オシロイバナ
オシロイバナ科/オシロイバナ属
アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)
アカバナ科/マツヨイグサ属

途方にくれた「鏡花水月★花つむぎ」管理人。

その時、NETの親切なお花の先輩が名前を教えてくださったのです。

アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)が正しい名前でした。

スミレちゃん
スミレちゃん

嬉しかったなぁ~。

● オシロイバナ:オシロイバナ科/オシロイバナ属。
● アカバナユウゲショウ:アカバナ科 / マツヨイグサ属。

おしろい花と赤花夕化粧は全く違う種類のお花です。

どうしてオシロイバナになってしまったのでしょうか?

オシロイバナの別名が「夕化粧」なのでした。
紛らわしいですよね。

それでピンクの夕化粧は赤花夕化粧という名前になったそうです。

モモ先輩
モモ先輩

赤花夕化粧の名前だけれど
昼間から咲いているよ。

もしかしてアプリも別名で認識したのかもしれませんね。

オシロイバナの方はアプリで見ると、ちゃんとオシロイバナと出てきました。
お花の分類や見分け方は難しいですね。

スミレちゃん
スミレちゃん

アプリの助けも借りつつ、やっぱり
頼りになるのはお花の先輩たちです。

初夏のピンクのお花|ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)まとめ

初夏のピンクのお花|ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)◆

  • マツヨイグサ(待宵草)は現代のツキミソウ(月見草)
  • 園芸種だったヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)
  • ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)の見分け方は花の大きさ
  • アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)がオシロイバナに間違われたのは別名から

昼咲月見草と赤花夕化粧は、どちらも道路脇、空き地、河原などでよく見かけます。
お花初心者さんにとっては迷いやすいお花なのですよね。

この記事では、初夏の通勤路でみかける昼咲月見草と赤花夕化粧との違い、赤花夕化粧とオシロイバナが混同される理由を、お花初心者さんにもわかりやすくお伝え致しました。

★ 昼咲月見草と赤花夕化粧の簡単な見分け方
花名
昼咲月見草
(誕生花:6月21日)

赤花夕化粧
(誕生花:7月22日)

科名/属名アカバナ科 / マツヨイグサ属
原産北アメリカ
学名Oenothera speciosaOenothera rosea
英名Pinkladies
別名エノテラオシロイバナ
花言葉自由な心 奥深い愛情臆病 美徳
開花時期5~7月(初夏)5~9月
花色薄いピンクの縁取り濃ピンク
特徴花の直径4~5センチ
お椀型
花の直径15ミリ

初夏のお花で似ているお花は色々ありますよね。

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