スノードロップの花言葉|怖い伝説と希望のものがたり

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スノードロップ 名前の由来と花言葉

鈴蘭(スズラン)によく似たお花に、鈴蘭水仙(スノーフレーク)とスノードロップがあります。

この3種類のお花を開花順に並べてみましょう。

  • 2~3月 スノードロップ(待雪草)
  • 3~4月 スノーフレーク(鈴蘭水仙)
  • 4~5月 スズラン(鈴蘭)

季節は少しずつ重なりながら咲いていきます。

3種類のお花の見分け方についてはこちらに詳しくご紹介しています。

>関連記事 鈴蘭に似た白い花|スノーフレーク(鈴蘭水仙)とスノードロップの見分け方

この記事では、春を告げるスノードロップの別名と花言葉の由来、スノードロップにまつわる世界各地の伝説や物語についてご紹介致します。

スノードロップの花言葉の物語

  • スノードロップは早春のお花
  • スノードロップの花言葉の由来
  • スノードロップの悲しい伝説・優しい伝説
  • スノードロップと「森は生きている」
  • スノードロップの種類
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春を告げるスノードロップは別名待雪草

snowdrop
ヒガンバナ科/マツユキソウ属
スノードロップ
和名:待雪草(マツユキソウ)

スズラン、スノーフレーク、スノードロップ。

3つの似ている花の中で一番早く咲き始めるのがスノードロップです。

スノードロップの名前の由来はイヤリングから。

スミレちゃん
スミレちゃん

ドロップ型のイヤリングをイメージしたのね。

和名:待雪草(マツユキソウ)

 

綺麗な名前でしょう。

雪を待っているみたい?
いえいえ、雪の下で春を待っているお花なのです。

春の目覚めを一番に告げるのはスノードロップ、早春の花です。

スノードロップはうつむくように咲き、日が暮れると閉じてしまう特徴があります。

スミレちゃん
スミレちゃん

健気な感じがしますね。

スノードロップの花言葉の由来

スノードロップ

スノードロップの花言葉:「希望」「慰め」

アダムとイブがエデンの園から追放されたお話に由来します。
こんなお話です。

スノードロップの花ものがたり

アダムとイブは天国の楽園、エデンの園から追放されてしまいました。

その年の厳しい冬。
いつ終わるとも知れない雪。
イブは絶望してさめざめと泣きます。
それを見た天使がイブを慰めようとしたことは?

天使が雪に息吹を与え、雪は大地に舞い降りて花となりました。

それがスノードロップの花だったのです。

厳しい冬にも必ず終わりがあります。

春を待つ希望の星。
それがスノードロップなのです。

スノードロップの怖い伝説と可愛い別名

可憐な白い花スノードロップ。
プレゼントに贈りたくなりますね。

日本では雪の下で待っている待雪草のイメージだと思います。

土地によってお花のイメージは異なります。
お花をプレゼントする前には、その土地でのお花のイメージを確認する方が安心です。

たとえば、英国で一部の地域でのスノードロップ。
死をイメージする花として認識されています。

びっくりですよね。

それはこんなお話からでした。

◆英国の一地域の伝説◆ スノードロップと死のイメージ

むかしむかし、恋人の死を知ったケルマは、その死を嘆き、
遺体の傷の上にスノードロップを置きました。
恋人は蘇ることはありませんでしたが、
スノードロップの花の姿となったと言われています。

それから、その地方ではスノードロップは死をイメージする花となってしまったのです。
春咲きにスノードロップを見つけてもお家には持って帰らないそうです。

また、スノードロップの花をプレゼントするのは「あなたの死を望みます。」という意味になり、大変失礼になるのだとか。

同じ花を見てもイメージが随分違うのは言い伝えによるのですね。

これは英国の一地域でのお話でした。

ヨーロッパ全体ではこちらの伝説の方が有名です。

◆ヨーロッパの伝説◆ スノードロップと白い雪

むかしむかし、雪には色がありませんでした。
雪は自分にも色が欲しくて周りのお花たちに頼みますが、
全部断られてしまいます。

雪を可哀そうに思ったスノードロップだけが
自分の白い色を分けてあげました。

それで雪は白いのです。

真っ白なスノードロップと優しいエピソードがぴったりの伝説ですね。

多くの国・地域では、スノードロップには良い印象の方が多いです。

ヨーロッパでのスノードロップの別名もいっぱいありますよ。

「マリアの花」「雪の花」「ツグミの花」「小さな雪の瞳」「春の白さ」「可愛い瞳」

あなたがスノードロップを可愛いと思ったなら、
花言葉の「希望」を添えればプレゼントしても大丈夫です。

スノードロップと童話劇「森は生きている」

スノードロップの別名が待雪草(マツユキソウ)と知って、
ああ、「森は生きている」に出てくる印象的な植物、待雪草のこと?と思った方、大当たりです。

ロシアの劇作家サムイル・マルシャークの童話劇「森は生きている」。

映画やミュージカルの舞台にもなっている人気のある物語ですね。

私自身も子どもの頃、「森は生きている」劇ごっこで遊んだ記憶があります。

「森は生きている」の物語のモチーフともなった、スノードロップの花。
どんなお話だったのか思い出してみましょう。

スノードロップと「森は生きている」

おおみそかのことでした。
若お女王様は、新年に待雪草(マツユキソウ)が見たいと言い出します。
待雪草がないと新年が来ないとわがままを言うのです。
そして、待雪草を持ってきたものには褒美を取らせると。

まだ、待雪草が咲き始める季節には早すぎます。

主人公の少女は継母に言いつけられ、
(このあたりのシチュエーションはシンデレラにも似ています。)
厳寒の森へ待雪草を探しに出かけるのです。

当然、待雪草は見つかるはずもありません。
凍え死にそうになった少女を助けたものは・・・?

少女を助けたのは12の月でした。
待雪草が出現するシーンの喜びは映像化したいぐらい。

まさに、待雪草(スノードロップ)の花言葉の「希望」そのものではありませんか。

少女は無事に待雪草を家に持って帰ります。
この後、物語はまだまだ続きます。

ハッピーエンドになることだけお伝えしておきましょう。

物語の原題は「12の月」。

スミレちゃん
スミレちゃん

「森は生きている」と翻訳した日本語も素敵ですね!

スノードロップの仲間たち

snowdrop
スノードロップ
ヒガンバナ科/マツユキソウ属
学名:Galanthus(ガランツス)

ガランツスとはギリシャ語のgala(乳)+anthos(花)の意味です。
白いお花ですから。

ガランツスの仲間は15種類

ヨーロッパで一般的に見られるスノードロップの特徴です。
大きな3枚の花弁の中に小さな花びらが3枚。
内側の花びらに緑色の模様(斑)があります。

日本でよく見られるスノードロップは、ガランツス・エルウィジー(Galanthus elwesii)種。

特徴は、内側に緑色の模様(斑)が大きい、もしくはふたつ見られることです。
ガランツス・エルウィジー種は日本では1~3月に咲きます。

花が終わった後は、4月頃までは葉っぱだけを見ることができます。
小さな花なので、春一番に花を咲かせた後は、次の春まで球根でお休みするんですね。

スノードロップ(待雪草)の花言葉の物語まとめ

スノードロップ

この記事では、早春に咲く花スノードロップの花言葉の由来や世界各地の伝説についてご紹介しました。

スノードロップの花言葉の物語

  • スノードロップは2~3月に咲く早春の花
  • 花言葉「慰め」「希望」はアダムとイブの伝説から
  • 別名「マリアの花」「春の白さ」「可愛い瞳」など
  • 「森は生きている」の待雪草はスノードロップ
  • 日本のスノードロップはガランツス・エルウィジー

白くて小さくてうつむいて咲く花。

スノードロップとスノーフレーク、スズランの違いについては、別記事で書いています。
ご興味のある方はあわせてご覧くださいね。

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