向日葵(ヒマワリ)は太陽の向きに咲くという説があります。
大きな意味では間違いとも言えません。
でも、真実は少しだけ違っているということをご存知ですか?
この記事では、向日葵(ヒマワリ)の花が咲く方向からの名前の由来、花言葉の伝説についてお花初心者さんにもわかりやすくお伝えします。
あわせて最近人気の向日葵(ヒマワリ)の園芸品種についてもご紹介しますね。
◆向日葵(ヒマワリ)の名前の由来と花言葉◆
- 向日葵(ヒマワリ)の名前の由来と花の向き
- 太陽王ルイ14世と向日葵(ヒマワリ)
- 向日葵(ヒマワリ)の神話と花言葉
- 食べられる植物としての向日葵(ヒマワリ)
向日葵(ヒマワリ)の名前の由来と花の向き
撮影者:スミレ
キク科 //ヒマワリ属
ヒマワリ 1年草
1.太陽の様な花の形をしているから。
2.太陽の動きに合わせて花の向きが変ることから。
日本でも漢字で書くと「向日葵」。
太陽の向きに合わせて東~西へ向きが変わることから来ているようです。
成長途中のひまわりは日に当らない方が早く伸びるのです。
茎が太陽の方に曲がってしまうからです。
花が咲く前のひまわりは太陽の方を向いているように見えるのですね。
日没後は反対側の茎がバランスを取るために伸びます。
オーキシンというホルモンの影響です。
朝になると太陽の茎はまた東側を向いているという訳です。
ヒマワリの葉は向きを変えながら
光合成を促進しているのよ。
ただし、向日葵(ヒマワリ)の花の向きが回るのは蕾が完全に咲くまで。
完全に咲ききってしまうと光の差してくる方向に固定されるのも面白いですね。
- 日車(ひぐるま)
- 天竺葵(てんじくあおい)
- 日輪草(にちりんそう)
洋の東西を問わず、人々は向日葵と太陽の結びつきを感じていたのでしょうね。
<ちょっと耳より情報>
向日葵(ヒマワリ)が太陽の光を追って花が回る説は、いつ頃から言われ始めたのでしょうか?
古くは16世紀の始め、北アメリカの原産地からスペインに輸入された頃からになります。
スペイン語のヒマワリ「girasol(ヒラソル)」。
「gira」は回る、「sol」は太陽を意味します。
中国では17世紀の始めにヒマワリが登場します。
植物事典の「二如亭群芳譜」に「丈菊」の名前があります。
「丈菊」の別名は「迎陽花」。
太陽の方を向いて咲く花と認識されていたことが想像できますよね。
17世紀の終わり頃に中国で「向日葵」記載が一般的になります。
日本にはこれ以降に伝わったと考えられます。
日本の別名も太陽と関係が深いよ。
太陽王ルイ14世|向日葵(ヒマワリ)を愛した舞踏家
向日葵(ヒマワリ)はコロンブスのアメリカ大陸発見以降、ヨーロッパに持ち込まれます。
ブルボン王朝華やかなりし頃のフランスの国王ルイ14世。
彼が「太陽王」と呼ばれたのは、バレエの名手であり、
王自らが宮殿でバレエを踊っていたことによるものです。
(ちなみにこの頃のバレエは宮廷舞踊。
超絶技巧のプロのバレエダンサーが出てくるのは後の時代です。)
そんなルイ14世に向日葵(ヒマワリ)は好ましく映ったのでしょう。
ルイ14世の紋章は太陽の形にも見える向日葵(ヒマワリ)でした。
ベルサイユ宮殿には向日葵(ヒマワリ)の紋章が飾られています。
ベルサイユ宮殿には今も
ヒマワリの花が植えられているよ。
向日葵(ヒマワリ)|花言葉の神話と花占い
花言葉、花占い、花にまつわる神話には、花の生態、形態からきたものが多いです。
そんな向日葵(ヒマワリ)の花言葉をご紹介しましょう。
【あなただけを見つめる・憧れ・敬慕・崇拝】
◆向日葵(ヒマワリ)のギリシャ神話◆
太陽神アポロンに恋い焦がれた水の精クリュティエ。
アポロンの姿を追い立ち続ける毎日。
とうとうクリュティエは、その場に根が生え向日葵(ヒマワリ)になりました。
「あなただけを見つめる」
花言葉の元になった伝説です。
◆向日葵(ヒマワリ)の花占い◆
向日葵(ヒマワリ)を好きな人の性格です。
「チャレンジ精神旺盛な人でいつも繊細な部分を隠しています。
おとなしいタイプに見える人でも独立独歩の頑張り屋さん。
認めてくれる人に出会えるかが幸せのカギです。」
どこか当たっている気がしませんか?
向日葵(ヒマワリ)の花の形や太陽を向くという習性説。
植物にまつわる花言葉の物語や花占いはどこか繋がっています。
花の形態と花占い。
納得してしまいますね。
イタリアンホワイトの花言葉
最近人気の出てきた向日葵(ヒマワリ)の園芸品種、イタリアンホワイトをご存じですか?
- レモンイエローの花びら
- チョコレート色の花芯
- ちょっと小ぶりの可愛らしさ
開花は7月~11月と長きにわたるのも嬉しいポイント。
あぁ、あれか!
ピンとくる方もいらっしゃるかな。
このイタリアンホワイトの花言葉は変化球です。
「あなたを思い続けます。」
向日葵(ヒマワリ)の花束プレゼントにイタリアンホワイトを選んで
花言葉を添えてみては?
ひと味違う演出になりますよ。
向日葵(ヒマワリ)の特徴|食べられる植物
撮影者:スミレ
向日葵(ヒマワリ)の原産は北アメリカです。
ネイティブアメリカンは「太陽の花」、ペルー人は「黄金の花」と呼んでいました。
コロンブスが向日葵(ヒマワリ)をヨーロッパに伝え、日本には17世紀に入ってきます。
向日葵(ヒマワリ)は、園芸品種が豊富で育てるのも比較的容易です。
最近では休耕地で向日葵(ヒマワリ)畑や向日葵(ヒマワリ)の迷路なども盛んですよね。
向日葵(ヒマワリ)の種や油は食用にもなります。(1年草)
新芽の先を摘み取って塩ゆでしてお浸しに。
綺麗なピンクのお花はポン酢サラダに。
「鏡花水月★花つむぎ」管理人は、ナッツのような香ばしさの向日葵(ヒマワリ)の種が大好物です。
蕾もバターでいためて食べられるよ。
花を見る前に食べるの!?
花を楽しみにしているのに蕾を食べるとはビックリ。
ひとつだけお味見してみようかな。
<ちょっと耳より情報>
ヒマワリは舌状花、筒状花です。
ひとつひとつに雌しべがある小さな花の集まりです。
縞模様の種と見えるものは、実は果実を包む殻です。
果肉のない実の中に本当の種が入っています。
ヒマワリ果実のような痩せた果実のことを
「痩果(そうか)」と言います。
向日葵(ひまわり)|名前の由来・花言葉・花占いのまとめ
撮影者:スミレ
都会のビルにも意外に合う!
この記事では、向日葵(ヒマワリ)の花が咲く方向からの名前の由来、花言葉の伝説についてお花初心者さんにもわかりやすくご紹介いたしました。
<向日葵(ヒマワリ)の名前の由来と花言葉>
- 向日葵(ヒマワリ)の名前の由来:花の形と向き
- 太陽王ルイ14世と向日葵(ヒマワリ)の紋章
- 向日葵(ヒマワリ)の神話と花言葉:「あなただけを見つめる・憧れ・敬慕・崇拝」
- イタリアンホワイトの花言葉:「あなたを思い続けます」
★ 向日葵(ヒマワリ)7/6、8/25 誕生花 | |
科名/属名 | キク科 //ヒマワリ属 |
原産 | 北アメリカ |
学名 | Helianthus annuus(太陽の花の意) |
英名 | Sun Flower |
別名 | 日車(ひぐるま) 天竺葵(てんじくあおい) 日輪草(にちりんそう) |
花言葉 | 「あなただけを見つめる」「憧れ」「敬慕」「崇拝」 |
開花時期 | 7~9月 |
花色 | オレンジ,黄,茶 |
特徴 | 無香 |
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