4月の通勤路で勿忘草(ワスレナグサ)に似た、小さな青い草花を見つけました。
形は勿忘草(ワスレナグサ)そのものですがあまりにも小さくて?
春の野草の青い「星の瞳」(オオイヌノフグリ)よりももっと小さいんです。
これは勿忘草(ワスレナグサ)ではない野草だと見当をつけました。
「星の瞳」よりもっと小さいお花なの
よく気づいたわね
本当に小さなお花だから
この記事では、勿忘草(ワスレナグサ)と勿忘草(ワスレナグサ)にそっくりな草花、胡瓜草(キュウリグサ)との違いについて、お花初心者さんにもわかりやすくご紹介します。
◆勿忘草(ワスレナグサ)と胡瓜草(キュウリグサ)の名前の由来と見分け方◆
- 名前の由来
勿忘草:名前の由来は悲恋伝説から”勿忘草”(忘るること勿れ)
胡瓜草:葉っぱをもむとキュウリの香り - 見分け方
勿忘草:花も大きく草丈も高い・花色もたくさん
胡瓜草:数ミリの花・花色は青のみ - 花言葉
勿忘草:「真実の愛」「私を忘れないで」
胡瓜草:「真実の愛」「小さくても夢は大きい」
胡瓜草(キュウリグサ)|名前の由来は胡瓜の香り
撮影者:スミレ
ムラサキ科/キュウリグサ属
キュウリグサ
水色お花の中心に黄色。
勿忘草(ワスレナグサ)とそっくりですね。
園芸種の勿忘草(ワスレナグサ)の原種にも見えますが
同じムラサキ科で属が違います
勿忘草(ワスレナグサ)と胡瓜草(キュウリグサ)との大きな違いはサイズ感。
胡瓜草(キュウリグサ)の花の大きさはわずか数ミリ。
お花全体が勿忘草(ワスレナグサ)の花びら1枚ほどの大きさです。
勿忘草(ワスレナグサ)のミニチュア版ぐらいによく似ているのに
あまりに小さすぎて迷うことはありません。
撮影者:スミレ
お庭で自生していたキュウリグサを植木鉢にお迎え
胡瓜草(キュウリグサ)の開花時期は4~5月頃です。
ロゼッタ状(放射線状)に咲くのが胡瓜草(キュウリグサ)。
成長するにつれて茎は伸びていきます。
胡瓜草(キュウリグサ)の名前の由来は、葉っぱをもむとキュウリの匂いがするから。
胡瓜草(キュウリグサ)は空き地や通勤路などに生えている草花です。
誕生花にも選ばれていないような小さな野草なのです。
本当にキュウリの匂いがしたわ
触って確かめてみてね
「小さくても夢は大きい」
という花言葉があるよ
<ちょっと耳より情報>
胡瓜草(キュウリグサ)の若葉は生薬です。
若い葉や茎は食べても大丈夫な野草になりますね。
可愛いお花に引き寄せられて
食べられる草花がまた見つかりました
生薬名はフチサイ(附地菜)です。
利尿作用があります。
撮影者:スミレ
*参考サイト
勿忘草(ワスレナグサ)|青の印象が強いが他の花色も
撮影者:スミレ
ムラサキ科/ワスレナグサ属
ワスレナグサ
小さなお花の勿忘草(ワスレナグサ)です。
胡瓜草(キュウリグサ)に比べると、青い花びらに黄色の花芯の形がよりわかりやすいですね。
また、勿忘草(ワスレナグサ)は胡瓜草(キュウリグサ)よりも草丈が高いです。
20~50センチほどまで伸びます。
ロゼッタ状で草丈10~30センチの胡瓜草(キュウリグサ)よりスッキリとした印象ですね。
撮影者:スミレ
勿忘草(ワスレナグサ)
勿忘草(ワスレナグサ)の開花は4~7月。
ヨーロッパ~西アジア原産の園芸種です。
勿忘草(ワスレナグサ)は葉っぱが柔らかな毛でおおわれています。
学名はギリシャ語でハツカネズミの意味があるのですよ。
日本の野山で野生化したものも見られますね。
胡瓜草(キュウリグサ)より長く咲きます
湿地が得意な草花です
最初は名前と青色に惹かれました
勿忘草(ワスレナグサ)は青の印象が強いですよね。
こどもの頃の憧れの花です。
初めて見た時は感激しました。
意外に思われるかもしれません。
勿忘草(ワスレナグサ)には他にピンクや白・紫もあるんです。
胡瓜草(キュウリグサ)の方はワスレナグサのイメージそのまま。
淡い青色(水色)のみです。
(蕾段階ではピンクっぽいです)
勿忘草(ワスレナグサ)|名前の由来は悲恋の物語から
ワスレナグサの名前の由来はドイツの伝説からきています。
”勿忘草”(忘るること勿れ)
有名なお話ですけれど簡単にご紹介しておきますね。
◆ワスレナグサの花言葉の伝説◆
ドイツのドナウ川のほとりで咲いていた青い小さなお花。
騎士のルドルフと乙女ベルタがこの花を見つけます。
ルドルフはこの花を摘もうとして川に落ち、流されてしまいました。
花をベルタに投げて「私を忘れないで」と叫んで・・・。
ベルタはこの花を生涯髪に飾って、ルドルフをしのんだと言われています。
ドイツ名”Vergissmeinnicht” 英名”Forget-me-not”
日本では漢文調に”勿忘草”(忘るること勿れ)と訳したのがワスレナグサの名前の由来です。
勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉は他にもありますが、各国共通なものが「私を忘れないで」なのです。
悲恋伝説の象徴のような花言葉だからでしょうか。
「鏡花水月★花つむぎ」管理人は、この伝説には勿忘草(ワスレナグサ)文字がピッタリと感じているのです。
その他に「忘れな草」という表記もOK。
この記事では、この可憐な青い草花のことを勿忘草(ワスレナグサ)と統一させていただいています。
勿忘草(ワスレナグサ)と胡瓜草(キュウリグサ)の名前の由来と見分け方のまとめ
見た目は勿忘草(ワスレナグサ)のミニチュア版のような胡瓜草(キュウリグサ)です。
勿忘草(ワスレナグサ)の悲恋伝説に引っ張られたのか、花言葉まで似ていますね。
「真実の愛」は勿忘草(ワスレナグサ)と同じ。
その他に「愛しい人へ」というのもあります。
胡瓜草(キュウリグサ)らしい花言葉は「小さくても夢は大きい」です。
誕生花にもなっていない野草花の逞しさを感じてくださいね。
★ ワスレナグサと胡瓜草(キュウリグサ)の簡単な見分け方 | ||
花名 |
胡瓜草 (誕生花なし) |
ワスレナグサ (4月5日誕生花) |
科名/属名 | ムラサキ科/キュウリグサ属 | ムラサキ科/ワスレナグサ属 |
原産 | 日本 | ヨーロッパ・西アジア原産 |
学名 | Trigonotis peduncularis | Myosotis |
英名 | Forget-me-not | |
別名 | タビラコ | |
花言葉 | 「小さくても夢は大きい」 「愛しい人へ」 「真実の愛」 |
「私を忘れないで」 「真実の愛」 |
開花時期 | 4~5月 | 4~7月 |
花色 | 青色で中央が黄色 | 青・白・ピンク・紫 |
特徴 | ・花の大きさ数ミリ ・草丈10~30センチ ・ロゼッタ状に咲く ・生薬フチサイ(附地菜) |
・花の大きさ約1センチ ・草丈20~50センチ |
この記事では、勿忘草(ワスレナグサ)と胡瓜草(キュウリグサ)の名前の由来と花言葉、
あわせて簡単な見分け方についてご紹介しました。
他にも、春の小さな草花で名前が知りたいお花や、違いを見分けたいお花がありますよね。
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