春に咲いている可愛い紫のお花と言えば「スミレ」ですよね。
ガーデニング1年生でもスミレやパンジーは知っていることでしょう。
晩秋のある日のことでした。
ガーデニングのモモ先輩のお庭で見慣れないパンジーを見つけたのです。

パンジーは秋にも咲くんですね
これは新しい品種のパンジーですか?
するとこんなお返事だったんです。

これはパンジーじゃなくてビオラよ
パンジーもビオラも、秋~春まで咲くから重宝しているの
● パンジーと何がどう違うのかしら?
「鏡花水月★花つむぎ」では、似ているお花の見分け方をご紹介してきました。
今回は管理人の名前でもあるスミレについて。
スミレの花にたくさんの仲間がいることを知っていますか?
この記事では、スミレとパンジー、ビオラの共通点と見分けるコツをわかりやすくお伝えしますね。
◆スミレとパンジー&ビオラの違いと見分け方◆
- スミレ:日本原産の野生種 学名:Viola mandshurica(ビオラ マンジェリカ)
- パンジー:三色スミレの園芸種 学名:Viola(ビオラ)
- ビオラ:三色スミレの小ぶりの園芸種 学名:Viola(ビオラ)
スミレは日本原産の可憐で強い花
スミレ科スミレ属
学名:Viola mandshurica(ビオラ マンジェリカ)
撮影者:スミレ
通勤路で見つけました。
最初に日本原産の菫(スミレ)についてお話ししますね。
スミレは日本に自生している春のお花です。
ガーデニングのモモ先輩によると、スミレは昔から日本に自生していた草花なんだとか。
スミレは環境適応能力も高くて、日本原産で今も現役感バリバリ!
野生種だけでも何十種類もあるそうです。
- タチツボスミレ
- ノジスミレ
- シロスミレ
- アカネスミレ ・・・etc
春になると、歩道の脇や通学路で小さな紫の花を見かけることはありませんか?
それは日本原産の自生しているスミレです。
モモ先輩のお庭でも、特にお世話もしていないのに毎年春に花が咲くそうです。
頼もしい限りですね!
- 細長い葉
- ほっそりした花びら
- 濃い紫色が基本
- 北海道~九州まで分布
- 道路脇などの身近な場所で見られる
撮影者:スミレ
空き地で見つけました。
スミレがたくましく自生しているのを知ってほっとします。
同じ日本原産の桔梗が絶滅危惧種だったことを思い出しました。
>関連記事 桔梗と竜胆(リンドウ)を簡単に見分ける方法
パンジーは品種改良されたスミレ
スミレ科スミレ属
学名:Viola(ビオラ)
スミレとパンジーはスミレ科スミレ属まで同じですね。
学名だけが違うんです。
パンジーは、花色鮮やかな三色スミレ(サンシキスミレ)が品種改良されたものです。
それから、パンジーは秋~春まで長い間開花するようになりました。
さびしくなりがちな冬の花壇の主役のパンジーです。
パンジーの名前の由来は、フランス語のパンセ(思索)からきています。
お花が人のお顔に見えたのでしょう。

知ってから見ると人の顔に見えてきました
- 花びらがほっそりしているのがスミレ、丸いのがパンジー
- 春に咲くのがスミレ、冬場も咲いているのがパンジー
スミレ
パンジー
同じスミレ科スミレ属。
自生しているスミレとパンジーの違いはこれでわかりました!
ビオラとパンジーが品種改良されたもの
スミレ科スミレ属
学名:Viola
撮影者:スミレ お庭にて
パンジーとビオラは同じスミレ科スミレ属。
さらに学名Viola(ビオラ)まで同じ!
パンジーがさらに品種改良された小さな花の園芸種がビオラです。
お花の大きさで区別しているのが実情ですね。
その大きさにも明確な決まりはありません。
お花の直径5センチ以下を「ビオラ」と呼んでいます。
- ビオラは寒さに強い品種
- 小さな花がいっぱい固まって咲く
近年ではビオラ人気が高まってきています。

冬花壇の彩りに大活躍!
パンジーとビオラ、あえてふたつを区別してみると?
- ビオラは小さな花がたくさん固まって咲く
- パンジーは大きくて華やかな花が数個咲く
- ビオラの方が真冬でも元気な品種が多い
最近はビオラ(花がたくさん咲く)の性質を持ったパンジー(大きめの花)も出てきました。
また「〇〇スミレ」という名前のビオラも出てきています。
パンジーとビオラは人気の園芸品種のため、品種改良のスピードも凄いんですね。

今は品種の境目がなくなってきているわ
パンジー&ビオラとスミレの見分け方まとめ
ビオラの鉢植え
撮影者:スミレ
この記事では、スミレとパンジー&ビオラの違いと見分け方についてお伝え致しました。
◆スミレとパンジー&ビオラの違いと見分け方◆
- スミレ:日本原産の野生種 学名:Viola mandshurica(ビオラ マンジェリカ)
- パンジー:三色スミレの園芸種 学名:Viola(ビオラ)
- ビオラ:三色スミレの小ぶりの園芸種 学名:Viola(ビオラ)
見分けやすいのは花の形と大きさと数。
野生のスミレは春にだけ咲くということがポイントです!
★ パンジー&ビオラとスミレの見分け方 | |||
花名 | パンジー![]() | ビオラ![]() | スミレ![]() |
科名/ 属名 | スミレ科 / スミレ属 | ||
学名 | Viola | Viola mandshurica | |
別名 | 三色スミレ | マンジュリカ | |
原産 | ヨーロッパ | 日本 | |
開花 | 10月下旬~5月中旬 | 4~5月 | |
特徴 | 大きく華やか | 小さい花で 固まって咲く | 花びらほっそり 茎がスッキリ立つ |
花言葉 | 「もの思い」 | 「信頼」「純愛」 | 「誠実」 「謙虚」 |
パンジーもビオラも秋~春までの花壇で大活躍のお花です。
鉢植えひとつでも可愛いですよ。
冬場のお花が寂しい時期にぜひ取り入れてくださいね。
この他にも、似ているお花はたくさんありますよね。
<あわせて読みたい♪>



「鏡花水月★花つむぎ」では、身近なお花の見分け方・初心者向きガーデニング・花さんぽの穴場スポットなどをご紹介しています。
またお立ち寄りくださると嬉しいです。