お彼岸の頃に咲く艶やかな彼岸花。
誰でも知っているお花なのに、薔薇や紫陽花などに比べると彼岸花の名所はそれほど多くはありません。
「鏡花水月★花つむぎ」がおすすめするのは「ごんぎつね」のふるさと。
愛知県半田市にある矢勝川(やかちがわ)堤です。
ここは東海一と言われる彼岸花の群生が見られます。
矢勝川の堤防沿い約2Kmに渡って咲く彼岸花。
これほど別名曼珠沙華という名前がピッタリな場所もないでしょう。
彼岸花で1番見に行きたい場所です。
この記事では、彼岸花の見頃時期や「ごんの秋まつり」期間、おすすめルートについてご紹介しますね。
矢勝川堤の彼岸花ロード、その数300万本!
「ごんぎつね」で有名な新見南吉さんの生誕の地。
朱色に染まる天上の花、300万本の彼岸花、曼珠沙華ロード。
日本の原風景の様な道です。
「ごんぎつね」のふるさと矢勝川堤を歩く彼岸花ロードの約2Km。
矢勝川付近は新美南吉さんご自身も、お散歩していた場所なんですよ。
毎年、彼岸花の咲く9月下旬頃に「ごんの秋まつり」が開催されます。
堤防の端から端まで堪能するならこんなルートです。
主な見どころをご紹介しましょう。
JR半田駅
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新見南吉生家
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でてむし広場(でんでん虫の遊具が目印の広場)
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彼岸花案内所(開花時期のみ開設)
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田んぼアート(新見南吉の童話を田んぼで表現)
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遠景に権現山と観音様像
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堤防を降りて新見南吉記念館
マルシェでひと休み(開催期間中のみ開設)
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堤防に戻り弘法橋まで
約2Kmの堤防を歩く途中、
矢勝川の向こう岸に渡ったり、堤防を降りたりすることができます。
上から眺める景色は曼珠沙華の絨毯。
観音様ときつねのモニュメントに心和みます。
「ごんぎつね」のふるさとはこんな場所です。
出典:観光課 半田市
出発前のアドバイス
- 水分補給のペットボトル必須。
- ごんの秋まつりMAPを入手。
- お手洗い場所(駐車場・神社・記念館など)を確認。
例年の彼岸花の見頃のピークはやはりお彼岸の頃です。
連休は賑やかに混雑しています。
半田市・矢勝川堤へのアクセス方法
一部に白の彼岸花も
<電車での行き方>
・名古屋駅⇒名鉄半田口駅(約40分)⇒徒歩約20分(新美南吉記念館)
・名古屋駅⇒名鉄知多半田駅(約35分 急行停車駅)
⇒定額タクシー(新美南吉記念館まで片道1000円)
<車での行き方>
・知多半島道路 半田中央IC⇒新美南吉記念館方面へ5分(平日)
・休日の一般駐車場はこちら 9:00~20分間隔で無料シャトルバスが出ています。
矢勝川堤の彼岸花と「ごんぎつね」
矢勝川の堤防の上に立ってみれば、朱色に染まった彼岸花の絨毯が見渡せます。
約300万本の彼岸花ロードは約2Km。
半田市には童話「ごんぎつね」の作者、新美南吉の生家が残っています。
彼はこの岩滑(やなべ)地区を舞台したお話を書いていました。
国語の教科書にも載っている「ごんぎつね」。
「ごんぎつね」の中に、「ひがん花が、赤いきれのようにさき続いていました。」
という印象的なシーンがあります。
矢勝川の彼岸花の植栽は、生前の新美南吉氏を知る人の発案から始まりました。
南吉が散歩した矢勝川の堤をキャンバスに見立て、彼岸花の真っ赤な風景に!
新美南吉顕彰会や地元の方々との協力で、
約300万本の彼岸花約2Kmの幻想的な世界へと広がっていったのですね。
半田市全体で歓迎されている気持ちがします。
「ごんの秋まつり」の様子をご覧ください。
出典:観光課 半田市
「ごんぎつね」の新見南吉の作品群
矢勝川のある半田市岩滑は、童話「ごんぎつね」の作者の生まれた場所。
彼岸花ロードの最後に「新見南吉記念館」をご紹介しましょう。
「新見南吉記念館」の外観は、ちょっと変わった形のお洒落な建物です。
中に入れば可愛い童話の世界。
新見南吉の自筆原稿や日記、「ごんぎつね」のジオラマもあります。
図書室の入口ではキュートな子ぎつねが。
「手ぶくろを買いに」の帽子屋が原寸大で再現されているのです。
あの作品もこの作品も知ってる!
「ごんぎつね」だけでなく、ついつい絵本に読みふけってしまうかも。
さあ、童心にタイムスリップ!
あなたはいくつ知っていますか?
◆新見南吉作の童話から◆
- 「ごんぎつね」 言わずと知れた不朽の名作。
- 「手ぶくろを買いに」 絵本の赤い手袋の温かそうだったこと。
- 「でんでんむしのかなしみ」 誰にでも悲しみはあるという気づき。
- 「おじいさんのランプ」 時代の変わり目の切なさ。
- 「牛をつないだ椿の木」2019年度 田んぼアートのモチーフ。
彼岸花と「ごんぎつね」。
絵本を読むノスタルジーな休日もいいものです。
矢勝川の彼岸花と「ごんの秋まつり」まとめ
彼岸花を訪ねて矢勝川堤に行けば、新見南吉ワールドにどっぷり浸れます。
童心に戻ると明日への活力が湧いてくるのは不思議ですね。
★「新見南吉記念館」と「ごんの秋まつり」 | |
特徴 | ・新見南吉生誕の地 ・地元の有志が植え始めた300万本の彼岸花 ・約2キロの堤防の上の幻想的な散歩道 |
アクセス | 住所:半田市岩滑西町1-10-1(新見南吉記念館) 電話:0569-26-4888(新見南吉記念館) 0569-32-3264(半田市観光協会) 最寄り駅:名鉄 半田口駅徒歩10分 車:知多半島道路 半田中央IC⇒新美南吉記念館方面約5分平日駐車場:新見南吉記念館(開館中) 新見南吉の生家(24時間) 休日駐車場:新見南吉記念館は障がい者専用 アイプラザ半田(半田市東洋町1-8)駐車場から 無料周遊バス(20分間隔)で記念館へ or近隣有料駐車場 |
開園期間 | 9月下旬(2021年度開催が決まったらお知らせします) |
営業時間 | 9:30~17:30(新見南吉記念館) |
休園日 | 期間中の休みなし |
入園料 | 中学生以上 220円 |
公式サイト |
半田市観光ガイドHP
新見南吉顕彰会HP |
地図 |
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