日々草を育てるようになって気づきました。
昔から日々草を育てている人々は、日々草を「ビンカ」とも呼ぶようです。
蔓日々草は日々草と同じキョウチクトウ科の植物です。
現在学術的に「ビンカ」とは、蔓日々草のことだけを指します。
ニチニチソウ=ビンカかと思ったけど
厳密には日々草は「ビンカ」ではないんですね。
この記事では、日々草(ニチニチソウ)の名前の由来や別名、あわせて蔓日々草(ツルニチニチソウ)との違いや簡単な見分け方をお花初心者さんにもわかりやすくお話します。
◆日々草と蔓日々草|名前の由来・別名・違いとは?◆
- 日々草(ニチニチソウ)の名前の由来と別名
綺麗な花を意味するギリシャ語由来
別名:日々花(ニチニチカ)・ソノヒグサ・長春花(チョウシュンカ) - 日々草の特徴と蔓日々草の特徴:蔓のある日々草
別名:蔓桔梗と同じ名前の花がある - 日々草と蔓日々草の見分け方:漏斗状(副花冠)があるのが蔓日々草
日々草(ニチニチソウ)の特徴|名前の由来・別名・花言葉
撮影者:スミレ
キョウチクトウ科 / ニチニチソウ属
ニチニチソウ
日々草の学名:Catharanthus roseus (カタランサス ロゼウス)
ギリシア語で「綺麗に」を意味するkatharos(カタロス)+「花」Anthus(アンサス)が由来です。
日々草はマダガスカル原産(熱帯~亜熱帯)の植物。
江戸時代に日本にやってきました。
本来は成長したら半低木ぐらいの背の高さになる植物です。
日本では1年ものの園芸種として栽培されています。
運が良ければ越冬することもあります。
暖冬の年「鏡花水月★花つむぎ」管理人は冬越しさせることができました。
>関連記事 日々草を冬越しさせたい
今は3年目の日々草を育てています♪
高温多湿な日本の夏にも負けないお花、日々草です。
街中の公園でもよく植えられていますね。
真夏のお庭にはありがたいお花よ。
和名の日々草(ニチニチソウ)の名前の由来は、毎日の様に花が咲くから。
そのほか日々花(ニチニチカ)・ソノヒグサという別名もあります。
ソノヒグサと言われても1日花(1日限りの花)ではありません。
ひとつの花が3~5日ぐらい咲きます。
花は咲き終わるとひとりでにポロリと落ちます。
それで毎日新しい花が咲いているようにも見えるのです。
別名の長春花(チョウシュンカ)は開花時期が長いことからきています。
開花時期が長く(5~10月頃)毎日の様に咲くのは日々草の大きな特徴です!
- 日々花(ニチニチカ)
- その日草(ソノヒグサ)
- 長春花(チョウシュンカ)
日々草のキョウチクトウ科です。
キョウチクトウ科の特有の毒性(アルカロイド)があります。
触った位なら手を洗えば大丈夫です。
日々草の花びらは5枚。
平たく花開きます。
花の形がシンプルで可愛い花です。
親しみやすい日常の花でしょうか。
日々草は花言葉も普段の生活に近いものが多いですね。
- 楽しい思い出
- 友情
- 優しい
- ゆるぎない献身
素朴な日々草らしい花言葉です。
蔓日々草(ツルニチニチソウ)の特徴|別名は蔓桔梗(ツルキキョウ)
撮影者:スミレ
キョウチクトウ科 / ビンカ属
学名:Vinca(ビンカ)
ツルニチニチソウ
学術的にはビンカとはツルニチニチソウのことだけを指します。
ツルニチニチソウが日本に入って来たのは明治時代。
はじめは観葉植物として輸入されたものです。
繁殖力が強いので今では道路脇でも見られる帰化植物となりました。
和名を漢字で書くと蔓日々草。
ツルが地面を這ってしっかり広がっていきます。
蔓日々草には蔓桔梗(ツルギキョウ)という日本らしい別名があります。
確かに桔梗にも似ていますね。
しかし、この別名が間違えのもとなのです!
同名のキキョウ科ツルギキョウ属の蔓桔梗(ツルギキョウ)と間違えやすいです。
ツルギキョウは山奥でひっそりと咲いています。
めったに見ることはできないお花です。
(悲しいことに絶滅を危惧されている植物です)
名前だけ知っていると迷いやすくなってしまいますね。
ストレートに蔓日々草と覚えよう!
蔓日々草はハンギングバスケット・垣根・グラウンドカバーに活用されています。
暑さにも寒さにも強いのが特徴です!
蔓日々草は岩の隙間からでも咲く強さがあります。
グラウンドカバーにすればこれほど頼もしいものもありません。
撮影者:スミレ
岩の間に咲くツルニチニチソウ
しかし、逆に・・・。
蔓日々草の繁殖力は強く、逆に増え過ぎると敬遠する園芸家もいる位です。
蔓日々草もキョウチクトウ科。
日々草と同じくキョウチクトウ科の特有の毒性を持っています
蔓日々草の開花は3~6月。
春~初夏のお花です。
日々草の開花期間が特別に長いの。
どちらも丈夫なお花です。
あえて軍配をあるなら、暑さ寒さに強い蔓日々草の方が強いですね。
蔓日々草の花言葉「楽しい思い出」「友情」は日々草と同じです。
- 楽しい思い出
- 友情
- 幼なじみ
蔓日々草の花びらは日々草と一緒で5枚。
蔓日々草の花は中央に副冠があるのが特徴です。
花びらがちょっとねじれた様についていますね。
簡単に日々草と蔓日々草を見分けることができます。
ニチニチソウ | ツルニチニチソウ |
自生している蔓日々草はほとんどが紫色をしています。
日々草(ニチニチソウ)と蔓日々草(ツルニチニチソウ)|違いと見分け方まとめ
日々草と蔓日々草は、同じキョウチクトウ科の仲間でよく似ています。
この記事では日々草(ニチニチソウ)の名前の由来や別名、
あわせて蔓日々草(ツルニチニチソウ)との違いや簡単な見分け方をお花初心者さん向けにわかりやすくお伝えしました。
◆日々草と蔓日々草の見分け方◆
- 簡単な見分け方:花の色で見分ける
蔓日々草はほとんどが紫色をしています。 - 花の形で見分ける:日々草の花びらは平たい・蔓日々草は中央に副花冠
- 蔓日々草の生命力:園芸植物としてはハンギングフラワーやグランドカバーに
道端の雑草となり除草の対象になる場合も
★ 日々草(ニチニチソウ)と蔓日々草(ツルニチニチソウ)の違いと見分け方 | ||
花名 |
ニチニチソウ (誕生花:7/30) |
ツルニチニチソウ (誕生花:2/24,4/10) |
科名/属名 | キョウチクトウ科/ニチニチソウ属 | キョウチクトウ科/ビンカ属 |
原産 | マダガスカル・インド | 南ヨーロッパ |
学名 | Catharanthus(カタランサス) | Vinca(ビンカ) |
英名 | Madagascar periwinkle (マダガスカル ペルウィンクル) Rosy periwinkle (ロージー ペルウィンクル) |
bigleaf periwinkle (ビッグリーフ ペルウィンクル) |
別名 | ビンカ 日々花(ニチニチカ) ソノヒグサ 長春花(チョウシュンカ) |
魔女のすみれ 大地のよろこび 蔓桔梗(ツルギキョウ) |
花言葉 | 「楽しい思い出」「友情」 「ゆるぎない献身」「優しい」 |
「楽しい思い出」「友情」 「幼なじみ」 |
開花時期 | 5~10月 | 3~6月 |
花色 | 白・ピンク・赤・紫・青 | 紫色が多い そのほかに白・青 |
特徴 | 耐暑性あり 乾燥に強い 毎日咲く 花びらが平たく開く |
耐寒性・耐暑性あり 常緑(カラーリーフ) 花びら中央に副冠がある。 花びらがねじれて立体的に咲く |
蔓日々草:グラウンドカバーやハンギングとして楽しむのが最適な植物です。
日々草:ガーデニング初心者さんにイチ押しの植物です。
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