クリスマスローズは白い毒草?|ヘレボルス・ニゲルと花言葉の伝説

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クリスマスローズ名前の由来と花言葉

春に咲いて居るのにクリスマスローズ?と、疑問に思ったことはありませんか?

冬の花壇の寄せ植えを探して、ガーデンショップに行った時のことでした。
元気さで目立っていたお花、種類が豊富だったお花たちです。

ビオラ・パンジー・プリムラジュリアン・ストック・・・。

その中で圧倒的に目立っていました。

クリスマスローズ!

クリスマス前だから今時分の花なのでしょうか?
でも、春にクリスマスローズを見たこともありますよ。

スミレちゃん
スミレちゃん

本当はいつ頃の花ですか?

モモ先輩
モモ先輩

1月ぐらいからの花よ。
今出回っているのは温室で咲かせたものね。

なぜ、春の盛りに咲いていた花の名前が「クリスマスローズ」なのでしょうか?

この記事では、クリスマスローズの名前の由来や花言葉をお伝え致します。

クリスマスローズの名前の由来と花言葉

  • クリスマスローズの原種:ヘレボルス・ニゲル
  • 日本のクリスマスローズ:学名ヘレボルス全体を指す(レンテンローズも含む)
  • クリスマスローズの誕生伝説と花言葉:「追憶」「慰め」「私をわすれないで」「いたわり」
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クリスマスローズの原種はヘレボルス・ニゲル

クリスマスローズ
学名:Helleborus niger(ヘレボルス・ニゲル)
科名/属名:キンポウゲ科 / クリスマスローズ属
クリスマスローズ

クリスマスローズの学名はヘレボルス・ニゲル。

ギリシャ語ではhelein(殺す)+bore(食べ物)
「食べれば死ぬ」という意味が名前の由来です。
また、nigerとは「黒い」という意味です。

クリスマスローズは、黒い根っこに毒を持つお花なのです。

クリスマスローズという名前から、ヨーロッパとの関わりの深さを感じませんか?
教会の供花でもあるのですね。

実はクリスマスローズが自生しているところは世界中。
クリスマスローズの原産地として特定されているところはありません。

クリスマスローズの特徴

  • 真っ白な5枚の花びらを持ち、クリスマスの頃から咲く
  • 濃い緑色の葉っぱを冬に茂らせる、多年生の植物

クリスマスローズの黒い根は、服用すれば死に至るほどの猛毒です。

古代人は冬に咲く花に神秘を感じて魔除けとしていたそうです。

クリスマスカードのモチーフにもなっている、クリスマスローズ。
なんと白い花の毒草だったのです!

ただ、クリスマスローズは怖いというだけの花ではありません。

16~17世紀のヨーロッパでは、精神病・ヒステリー・うつ病などに。
薬草としても活用されていました。

スミレちゃん
スミレちゃん

毒と薬は本当に紙一重なんですね。

 

レンテンローズ|日本ではクリスマスローズと呼ばれる


撮影者:スミレ
春のクリスマスローズ

この写真は春の花壇で撮ったものです。
春に「クリスマスローズ」という名札に違和感を持ちました。

クリスマスローズはヘレボルス・ニゲルの別名。

ヨーロッパではこのあたり明確に区別されているようです。
写真のお花も分類するならレンテンローズ」になりますね。

レンテンローズとはキリストの復活祭(イースター)のこと。

モモ先輩
モモ先輩

3~4月に咲く春のお花はレンテンローズが多いかな。

日本でクリスマスローズと言うと、学名ヘレボルス全体を指します。

4月に咲いている花もクリスマスローズと呼ばれています。
園芸店でもクリスマスローズの名前で出ていました。

日本で学名ヘレボルス全体をクリスマスローズと呼ぶ理由です。

素人考えながら、クリスマスローズがこんな特徴を持つからではないでしょうか。

  • ヘレボルス・ニゲルの種類、色や形が非常に多い。(一株ごとに違う)
  • 日本で人気が出てきたのは比較的最近(平成~)

要するに、種類が多くて複雑過ぎるんですよね。

日本ではぜ~んぶまとめてクリスマスローズ!

スミレちゃん
スミレちゃん

外国で話が通じなくなることは
知っておいた方がいいかも。

さて、ここからは日本のクリスマスローズ(学名ヘレボルス全体)のお話です。

クリスマスローズが日本に入ってきたのは明治時代
薬草として、お茶席の花として、しばらくは地味な存在でした。
風流な和名がつけられています。

  • 雪起こし(ユキオコシ)
  • 寒芍薬(カンシャクヤク)

現在、クリスマスローズは世界各国で品種改良されており、綺麗な花色も増えています。
日本でも、薬草やお茶席の玄人好みのお花から、人気の園芸品種に変貌を遂げました。

クリスマスローズ
ピンクのクリスマスローズも可愛い♪

クリスマスローズは日陰でも育つ耐寒性のあるお花です。

開花時期は原種のニゲルが一番早く、有茎種、無茎種の順に咲いていきます。
ほとんどの種類の最盛期は3~4月です。

モモ先輩
モモ先輩

ウチのお庭も結構勝手に生えて来ているよ。




「クリスマスローズの誕生」花言葉の伝説


撮影者:スミレ
春のクリスマスローズ
名札はクリスマスローズでした。

クリスマスローズには、クリスマスにちなんだ伝説があります。

◆クリスマスローズの誕生◆ ドイツの伝説

イエス・キリストが誕生した時、東方の三博士たちはイエスに会いに行きました。
黄金・ミルラ・フランキンセンスを贈ったことは有名です。
天使のお告げを聞いた羊飼いたちもイエスを拝みに行きました。

貧しい娘マデロンもイエスに贈り物をしたいのですが、何も持っていません。
嘆き悲しむマデロン。

憐れに思った天使が舞い降りて雪に触れます。

雪は解けて白いクリスマスローズの花になりました。

(マデロンの涙がクリスマスローズになったという伝説も。)

マデロンはその花をイエス・キリストと聖母マリアに捧げたのでした。

ヨーロッパで毒草としても薬草としても使われた、クリスマスローズ。
また、戦地に赴く恋人に贈ったともされています。

クリスマスローズには、こんな花言葉があります。

「追憶」「慰め」「私をわすれないで」「いたわり」

クリスマスローズ|名前の由来と花言葉の伝説まとめ

クリスマスローズは、日陰で育ち冬の寒さにも強い多年草です。

冬の時期に白い花と緑の葉っぱで心和みますよ。
初心者でもそれほど育てるのは難しくありません。
チャレンジしてみてくださいね。

この記事では、クリスマスローズの名前の由来や花言葉をお伝え致しました。

クリスマスローズの名前の由来と花言葉

  • クリスマスローズの原種:ヘレボルス・ニゲル
  • 日本のクリスマスローズ:学名ヘレボルス全体を指す(レンテンローズも含む)
  • クリスマスローズの誕生伝説と花言葉:「追憶」「慰め」「私をわすれないで」「いたわり」
★ クリスマスローズ 12月24日 誕生花
花名ヘレボルス ニゲル
クリスマスローズ
科名/属名キンポウゲ科 / クリスマスローズ属
原産ヨーロッパ
学名Helleborus niger
(ヘレボルス ニゲル)
英名Christmas rose(クリスマスローズ)
和名雪起こし(ユキオコシ)
寒芍薬(カンシャクヤク)
開花時期1~2月
花色白~薄いピンク
花言葉「追憶」「慰め」
「私をわすれないで」「いたわり」
補足同じヘレボルスの仲間
・ガーデン・ハイブリッド
・オリエンタリス・ハイブリッド
・レンテンローズ
日本ではクリスマスローズと総称

早春の花の伝説や物語には、春を待ち望む気持ちが表れているのでしょうか。
他にもこんな植物の伝説がありますね。

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